商品情報は発信せず
参加者の会話で認知向上

中村大亮
ライオン株式会社  宣伝部

1998年、ライオン入社。Webメディア、家電メーカーでマーケティング活動に従事し、2010年、現社に復職。宣伝部で主にWebを中心としたメディアプランニングを担当。12年、日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会主催「第10回WEBクリエーション・アウォード Web人賞」を受賞。

中村 ライオンでの新しい試みの一つが今年1月18日からスタートした「バスタイム キレイ プロジェクト」です。

 ボディケアウォッシュと入浴液で構成される「バストロジー」という商品ブランドという商品ブランドとお客様のエンゲージメントを深めるため、フェイスブック、ツイッター、ミクシィの三つのソーシャルメディアでキャンペーンを展開したのですが、あえて商品名は前面に打ち出さず、「お風呂でキレイになる」ことに関心のある20~30代女性にターゲットを据え、当社のスタッフが関連情報を継続的に発信していくことに専念しました。

 入浴中に「バストロジー」のボディケアウォッシュと入浴液を使えばキレイを目指せる、というのがメッセージなのですが、それを直接的に発信するのではなく、参加者同士のバスタイムにまつわる会話の中で、自然に「バストロジーを使ってみたい」という意識が生まれてくれればと考えたわけです。

 結果として三つのメディアを合わせて1万人以上と、多数のファンやフォロワーを獲得することができましたが、コミュニティ運営をすべて社内スタッフが直接担当したことが成功要因の一つではないかと思います。