テレワークも積極的に導入、IT業界ナンバーワンの福利厚生を目指す

 エス・エー・エスは、働きやすい環境づくりのために、テレワークにも早くから取り組んできた。希望者にはセキュリティー対策を施した高スペックのパソコンを貸与し、16年からトライアルを開始。そのためコロナ禍でもテレワークへの移行がスムーズに行われ、在宅勤務制度の利用者の割合は、20年7月15日時点で全社員の95.4%に達した。

「当社はIT業界ナンバーワンの福利厚生を目指しています。働きやすい環境づくりのために、テレワークや時差通勤制度の充実を図る一方で、野球部やフットサル部などのクラブ活動も盛んです。家族や恋人も含めた社員旅行(5年に1回は海外旅行)や、誕生月の社員を社長が招待する“バースデーディナー or ランチ”も実施。ワークだけでなくライフに関する制度の充実にも力を入れています」(青山代表取締役)

 そんな先駆的なワーク・ライフ・バランスを実現しているエス・エー・エスでは、当然のことながら勤労の獅子を勤怠管理システムとして導入。自社での実績を顧客に事例として紹介することで、勤労の獅子の運用方法やその効果を分かりやすく伝えている。

多機能で拡張性が高く、“残業アラート”で業務改善も

エス・エー・エス クラウド事業部 クラウドサービス部 勤怠コンサルタント 髙木奈実氏エス・エー・エス 
クラウド事業部 クラウドサービス部 勤怠コンサルタント
髙木奈実

 では、「勤労の獅子」にはどのような特徴があるのだろうか? 

 勤労の獅子の運営を担当する同社クラウド事業部の髙木奈実氏は、「勤労の獅子」の優位性として、「多機能で拡張性が高いシステムであること」「導入と運用のサポートが手厚いこと」という2点を強調する。

 勤労の獅子が誕生したのは約20年前、もともと24時間365日稼働のホテル向け専用システムからスタートしたため、複雑なシフトや就業規則にしっかり対応できる強みがある。

 具体的には10万以上のシフトに対応、個人ごとの出勤・退勤それぞれに打刻・予定・所定の組み合わせが可能で、複数出勤やヘルプ勤務、フレックスタイムや変形労働など、多様な勤務形態に合わせて最適なオプションを組み合わせ、自在にカスタマイズすることができる。

「勤労の獅子」の勤怠管理画面 ①勤怠管理の概要を一覧で見ることができる ②独自の項目なども追加可能 ③エラー項目は種類別にハイライトで表示され、アラート設定なども可能 ④2日間にまたがる勤務も自動計算される「勤労の獅子」の勤怠管理画面 ①勤怠管理の概要を一覧で見ることができる ②独自の項目なども追加可能 ③エラー項目は種類別にハイライトで表示され、アラート設定なども可能 ④2日間にまたがる勤務も自動計算される
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 また、日次や月次の管理項目を自由に追加することも可能で、時間帯別時間計算や延長時間計算など面倒な独自の集計も自動化できるなど、拡張できる機能はかなり強力だ。

残業アラートの機能も充実。36協定のチェックも、警告や超過箇所は色別にハイライトで表示され、管理者はもちろんのこと、従業員自身も残業時間や特別条項超過回数を把握できる残業アラートの機能も充実。36協定のチェックも、警告や超過箇所は色別にハイライトで表示され、管理者はもちろんのこと、従業員自身も残業時間や超過回数を把握できる
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「最近需要が高まっているのは“残業アラート”の機能です。一昨年の法改正で時間外労働の上限規制が複雑化したのですが、『勤労の獅子』では残業の限度時間に対する“警告”や“超過”のアラートを設定でき、あらかじめ本人や上長に伝えることができます。アナログ管理と違ってリアルタイムで時間外労働の状況を把握できるため、一部の部門で業務負荷が高くなっていることも把握できます。単なる勤怠管理を超え、会社の業務改善にも役立つのです」(髙木氏)