TACT(タクト)が提供するのは、新しいコミュニケーションの形、AIによるコールセンター業務だ。音声認識と音声合成の技術を使ったシステムで、クライアントのニーズに合わせてAIプログラムを構築、問い合わせの完了率を向上させる。コールセンターの運営で培われたノウハウを基に、緻密なチューニングで音声認識率や回答の精度を上げるのが同社の強み。すでに豊富な導入実績を誇っている。

次世代の“AIコールセンター”を提供。企業の固定費を削減し、収益の向上を支援するTACT
溝辺和広代表取締役社長

 TACTの設立は2010年、U-NEXTのインハウスセンターが独立分社化して誕生した。主な事業内容は、「AIコンシェルジュ事業」「RPAコンサルティング事業」「コールセンター受託運営事業」の三つで、その中で現在注力しているのは、AIを活用して問い合わせ対応や受付業務を自動化する、次世代コールセンター「AIコンシェルジュ事業」だ。

 同社の溝辺和広社長は、注力する理由をこう語る。

「今日本では、労働力人口の減少が深刻化し、企業の持続と成長のためには、オペレーションへの深い理解と、業務効率化が必須となっています。特にコールセンターをはじめとする電話業務などの固定費には巨額の費用がかかり、効率化とコスト削減が求められています。ですから人とAIのハイブリッド運用で効率化を実現する当社の『AIコンシェルジュ』は、有効な解決策になるのです」