オーナー相談は広く専門性を持つ
担当者がワンストップで対応

アレップス 賃貸管理部
メンテナンス部
髙坂忠司 取締役部長

 一方で管理事業を主体とするアレップスでは、オーナーの満足度・利便性の向上を図るため、3年前に社内の業務領域を横断する形で「PM事業部」を立ち上げた。「東京・多摩・神奈川・埼玉・千葉の各地域に支店を展開し、それぞれに広く専門性を持つ担当者を置くことで、工事全般から空室時のリーシング、入居者クレームの確認、さらには大規模修繕や税務・法務関連の相談まで、ワンストップで対応できる体制を整えました。当然、PM事業部には特に経験豊富な社員をそろえ、各部署をコントロールしながらきめ細かく迅速に対応しています。先日も立地上の理由から空室率が高い物件に、エントランス周りのリフォーム(タイル貼りやライトアップ)を施し、稼働率を99%に改善させた事例がありましたが、これも「建物の管理」と「収益のマネジメント」という、ハード・ソフト両面に精通した担当者だからこそ出来た提案であったと言えるでしょう」(賃貸管理部・高坂忠司取締役部長)。

 20年には「資産活用部」を立ち上げ、相続対策や不動産の売却、資産の組み替えなど、オーナーの中長期的な相談に対応する体制も整えた。最近の事例だが、アパートとマンションを複数持つオーナーから、子どもに公平に相続させたいという相談があった際、まず資産管理を目的とした法人を設立し、次に民事信託を活用して個人で所有していた資産の受益権を法人に譲渡。その後に役員報酬という形で子どもに公平に分配する方法を提案したことがある(この事例では結果的に所有権の移転と比して、不動産流通税の削減もされることになった)。

タウンオーナーズクラブでは定期的に各種 イベントを開催。会員同士の交流を図る

「相続税の課税強化により、小規模物件のオーナーさまでも正確な知識が必要になってきています。当社では相続や資産活用に関するセミナーも頻繁に開催し、オーナーさまにより知識を深化していただく機会としております。さらに当社では『タウンオーナーズクラブ』というオーナーさま専用のクラブを設置し、前述のセミナーや季節ごとのイベントなどを通じて、オーナーさま同士で交流しながら、お悩みをご気軽に相談していただける場も設けております」(高坂取締役部長)

 最後に新田代表に経営への想いを聞いた。「管理会社として、まずはオーナーさまの収益最大化を図ることが第一ですが、事業を通じて社会に豊かさを広げる公器でありたいと、常に考えております」。

創業以来、社会の発展と人々の幸せに貢献することを社是とし、人に寄り添う気持ちを忘れない姿勢にオーナーからの信頼は厚い。

オーナーの利便性を図るため、ウェブ明細やウェブ工事発注などデジタル化も推進
大規模宅地を対象とした土地活用の選択肢として インドアテニススクール事業を展開
●問い合わせ先
株式会社アレップス
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-6-10
TEL 03-5687-2100
https://www.areps.co.jp/