お客さまの生活に寄り添ったメリットを提供することで、次世代金融の担い手を目指す

今、5Gサービスの開始、新料金プランの発表など、通信業界は大きな変化点を迎えている。通信各社が経済圏戦略を強化する中、au経済圏の決済サービスau PAY カードを展開するauフィナンシャルサービスの中井武志代表取締役社長に、今後の戦略を聞いた。

お客さまの生活に寄り添ったメリットを提供することで、次世代金融の担い手を目指すauフィナンシャルサービス
中井武志 代表取締役社長

 auフィナンシャルサービスの主な事業は、クレジットカード事業のau PAY カード、KDDIグループの通信料金などを一括で管理する決済代行事業、2019年に開始した個人向けローン事業のau PAY スマートローンだ。

 同社の収益の大きな柱の一つ、クレジットカード事業は、開業以来、毎年100万人ずつ会員を増やし、20年11月に600万人を突破した。「コロナ禍で苦しい局面があったものの、これまで以上にKDDIと連携を深めることができた結果、想定以上に早く600万人を突破することができました」と中井武志代表取締役社長は語る。

 個人向けローン事業については、開業2年目で大きく利益を上げるには至っていないものの、22年から始まる次期中期経営計画において戦略事業と位置付け、大きく伸ばすことを考えているという。「その結果として、今後も2桁成長を持続させていけると確信しています。また、20年には、クレジットカード事業・個人向けローン事業にAIを導入し、KDDIが保有するデータと組み合わせることで、スコアリングモデルの高度化も実現しています」と今後の展開に期待を寄せる。

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