遊休地などを活用してコインランドリー事業を始める人が増えている。単身世帯や共働き世帯の増加を背景に、安定的な需要が見込めるのが理由だ。人気ビジネスだけに、エリア内での競合も激しくなりつつある中、事業成功の秘訣について、愛知県で3店舗を経営するオーナーにフリーアナウンサーの本田朋子氏が聞いた。
「コインランドリーボーテ 安城住吉店」の早川展代オーナー(左)とフリーアナウンサーの本田朋子
個人でコインランドリー事業を始める人が増えている。正確な店舗数を把握することは難しいが、全国で2万店前後のコインランドリーが存在するという。矢野経済研究所の調査によれば、国内市場規模は2016年度以降、4年連続で拡大し、19年度は前年度比108.1%の980億円に上っていると推定されている。
コインランドリー事業は、コインパーキングなどと同様に、基本無人で人件費が不要、節税効果やランニングコストを抑えられるといった点から、投資対象として注目されてきた。また、洗濯にかけられる時間が限られる単身世帯や共働き世帯の増加を背景に、駐車場がある郊外型で、乾燥までできる清潔なコインランドリーが、現代の家事の在り方やライフスタイルの変化にマッチしているともいえる。最近では、生活と密着したコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの異業種店舗にコインランドリーを併設する動きも広がっており、市場はますます拡大傾向にあるようだ。
そうした状況を確認するため、フリーアナウンサーの本田朋子氏は、東海地方に展開するコインランドリーチェーン「ボーテ」の「コインランドリーボーテ 安城住吉店」(愛知県安城市)を訪ねた。布団クリーニング店「ふとんランドリー」を併設したユニークな店だ。
「外観も内部もすごくおしゃれ。これまで抱いていたコインランドリーのイメージとはまったく違う」と本田氏は驚いた。