布団クリーニングで
他店との差別化

「コインランドリーボーテ 安城住吉店」
愛知県安城市住吉町6-2-30
営業時間:5:00〜24:00営業(年中無休)
「ふとんランドリー」は9:00〜12:00(日・水曜休み)

 同店の早川展代オーナーは、現在、同様の布団クリーニング店を併設するもう1店舗と、一般的な無人の店舗を1店舗、計3店舗を経営している。1号店をオープンするまでは、子育てや家事をしながら介護士として働く普通の主婦だった。

「主人は鉄工所を経営しているのですが、リーマンショックで打撃を受け、自分も何とか家計を支えなければならないと思いました」と早川オーナーは振り返る。

 そこで、自宅の向かいにある遊休地でコインランドリーを始めることを決意。以前、コインランドリーを利用して、その手軽さと仕上がりに感動したことを思い出したのである。その後、ボーテチェーンの山田友貴社長と出会い、フランチャイズ(FC)加盟して、10年12月に1号店をオープンさせた。

 コインランドリー経営の人気の高まりとともに、競合店も増え続けており、生き残るためには工夫が必要だ。「山田社長のアドバイスで、布団クリーニング店を併設して近隣のコインランドリーとの差別化を図ったのです」と早川オーナーは言う。そのため、コインランドリー経営には必要ないが、クリーニング店に必置の「クリーニング師」の資格も1年がかりで取得した。

「コインランドリーボーテ 安城住吉店」。洗濯機2台、乾燥機12台、洗濯乾燥機5台、スニーカーウォッシャー2台、スニーカードライヤー2台。稼働状況はネットで確認できる

 それでも、オープンから2~3年はなかなか認知されず、思うように売り上げが上がらなかった。チラシのポスティングや新聞の折り込みチラシなど、地道な販促を重ねるうちに、ようやく利用者は増えていった。

「今では、若い方からご高齢の方までリピーターも多く、コインランドリーの便利さと仕上がりの快適さが、生活の中で当たり前のことになりつつある気がします。ご近所の方々にも喜んでいただけて、時にはご高齢の方の井戸端会議の場としてもご利用いただいています」と早川オーナーはほほ笑む。