AIの進化で
95%の翻訳精度を達成
ロゼッタ
古谷祐一
MT事業部 営業統括部 統括部長
古谷祐一
MT事業部 営業統括部 統括部長
同社が一貫して取り組んできたのは企業向けの産業翻訳の世界だ。文芸翻訳と異なり、専門用語が多く難易度が高いことに加え、間違いが許されない領域。当初はプロの翻訳者を擁した翻訳会社として創業した。
「業務をより正確かつ効率的にこなせるよう、過去の翻訳をデータベース化して活用する翻訳業務の支援ツールを開発しましたが、さらなる効率化を求めて自動翻訳に軸足を移しました。翻訳実務で培ったノウハウと膨大な翻訳データが、ロゼッタの自動翻訳の進化の源となっています」と古谷祐一営業統括部長はこれまでの歩みを振り返る。
自動翻訳サービスがターニングポイントを迎えたのは2017年11月のこと。翻訳エンジンに、用語と用語の関係性を解析できるニューラルネットワーク型を採用し、翻訳の最高精度がプロの翻訳者と同等の95%まで向上した。それが「T-4OO(ティーフォーオーオー) ver.2.0」である。
「従来の一般的な自動翻訳の精度では、概要把握の用途にとどまっていました。プロ翻訳者のレベルに到達したことで実務に生かせるようになり、医薬・化学から金融、法務、IT、機械などへ市場が一気に広がりました」と渡邊事業部長は語る。