「甘くない」だけではない、微糖紅茶の魅力を創出する午後ティー「ザ・マイスターズ」

「おいしい」微糖を追求して甘さのレベルを調整

 ひと口に「微糖」といっても、さまざまな甘さのレベルが存在し、先行するコーヒーの「微糖」市場でも、商品によって甘さはまったく異なる。「微糖」表示は食品表示基準の「製品100mlあたり糖類の含有量が2.5g以下であること」という「糖類が低い旨」を指す。2.5gといってもイメージしにくいが、全国コーヒー飲料公正取引協議会が定める「コーヒー飲料等通常品」の糖類が7.5g/100mlなので、甘い有糖飲料に比べると3分の1程度ということになる。

 厳密な規定があるのに、なぜ微糖飲料は商品によって甘さが異なるのかといえば、一般的に砂糖の200倍程度の甘さである甘味料で甘さを調整していることが多いからだ。有糖や無糖製品と違い、微糖と表示された製品の場合、ユーザーが思い描く甘さは人によって異なる。そこで商品を開発するにあたっては、試飲を繰り返し、多くの人が満足する味をつくることになる。砂糖だけではほとんど甘さが感じられず、甘味料が多すぎると後味が悪く、どちらも「おいしくない」と言われてしまう。

「おいしさを追求した結果、この配合になりました」

 加藤氏が自信を持って話すように、商品化された「ザ・マイスターズ」は、多くの人が甘すぎずおいしいと感じた味になっているのだ。

マイスターがひと手間かけて淹れた紅茶でリラックス

「微糖」と同時に、今回は「ザ・マイスターズ」という商品名の訴求にも取り組んでいる。これまでのCMでは、深田恭子さんが大型の4WD車を運転しているシーンや、山小屋風のコテージで一人休日を楽しんでいるシーンを描くことで、「甘くない」「大人っぽさ」を表現してきた。

 今回のCMは、その表現を少し変更し、紅茶の上質感をより強調したものになっている。「ザ・マイスターズ」は、一定の湯量に対しての茶葉量を多くして抽出する「リーフリッチブリュー製法」を採用し、香りやコク、旨味などを強く引き出している。そのイメージを具現化するため、CMにも紅茶のマイスター(名人、巨匠)を登場させ、丁寧に淹れた紅茶をサーブするシーンが描かれる。

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