社会貢献の思いから
生まれた加湿空気清浄機

従業員が求める快適なオフィス環境を「空気」で実現(左)除菌成分「次亜塩素酸」を豊富に含む微酸性電解水は機内から取り出すことができる
(右)微酸性電解水はデスク、テーブルなどの除菌に使えるため、市販の除菌製品を購入するための費用も抑えられる

 ピュアウォッシャーは、工業用クリーンルームで培った、水で空気を洗うエアワッシャ技術と機内で生成した微酸性電解水により、加湿力、空気清浄力、除菌力、消臭力という四つの特徴を持つ。その清浄化能力は1台でテニスコート1面分(約200平方メートル)の空間をカバーする大容量だ。その仕組みはこうだ。機体下部にある乾式フィルターを通った空気はファンの力によって上昇する間に、エアワッシャにより、微酸性電解水を添加された水で洗われる。水のミストはエリミネーターで除去されるので、上部の吹き出し口からは気化した水分のみが含まれた適度に加湿された空気が出る。一方、臭いは水に吸収され、浮遊ウイルスや浮遊菌は不活性化されて、下部の循環槽にたまり、自動で給排水される。

 導入した企業の評価も高い。ある菓子メーカーは試験的に工場の食堂にピュアウォッシャーを設置し、落下・浮遊菌のサンプリング試験や空間加湿性能の独自評価テストで高い能力が確認できたことから、全工場の事務所と食堂、本社の執務室と会議室などに約60台導入した。オフィスや工場の他にも院内感染を避けたい医療施設、介護・福祉施設、一つの空間に多くの人が集まるスポーツ施設などにも多数導入されている。

 なぜ、クボタは“ピュアウォッシャー”を開発したのか。販売を担うクボタ計装の吹原智宏社長は、次のように説明する。

従業員が求める快適なオフィス環境を「空気」で実現クボタ計装
吹原智宏 代表取締役社長
エアワッシャ技術は性能の劣化がなく、従業員による日常的なメンテナンスが不要。微酸性電解水を手にする吹原社長

「クボタグループには『社会に役立つ商品を供給する』という創業者(久保田権四郎)が目指した社会貢献の思いが脈々と受け継がれています。ピュアウォッシャーはオフィス環境を整え、従業員の創造性と生産性を向上させる製品であり、事業を通じて持続可能な社会の発展に貢献し、人々の豊かな暮らしを支えるというクボタグループのSDGsの取り組みにも合致しています」

 オフィス環境の整備には費用面から二の足を踏む経営者もいるかもしれないが「オフィスの縮小によって不動産コストが減り、総務が別のところに使える予算が増えています。その増えた分を空調機器の導入によるオフィス環境の向上に振り分ければいいと思うのです」と金CEO。そして、ES(従業員満足)とその先にある「Well-being」(身体的、精神的、社会的に満たされて幸せな状態)を実現するためには、「まず総務が戦略的なアクションを起こすことが重要」と指摘し、それが「今ならできる」と力説する。

 快適に働ける環境に人が集まるからこそクリエーティブな発想が生まれる。また、エッセンシャルワーカーのように出勤が必要な職種の人が安心して働ける。テレワークが普及しつつある今こそ、創造性やコミュニケーションの場として機能する快適なオフィスが、ESを高めることに大きく貢献するのだ。

●問い合わせ先
株式会社クボタ
株式会社クボタ計装 ピュアウォッシャーコールセンター
東日本エリア:070-2918-1645 西日本エリア:070-2918-1646
E-Mail:kbt_g.pwsupport@kubota.com
URL:https://www.scale.kubota.co.jp/product/purewasher/01