世界との間にある
日本人の「壁」
このように多くの日本企業がグローバル化を推し進める転換点の中で、これから就活を迎える大学生たちはどう思っているのか。
早稲田大学の山崎君は、「公認会計士の資格をめざしていたとき、自分以上に努力している韓国人留学生と出会い、彼らの意思の強さを感じた」という。同じく早稲田大学の徳本君は、「インドでは大学を卒業すると同時に世界中のＯＢから仕事のオファーが来るという友人の話に驚いた」と語った。いま、成長を続けるアジアのパワーを大学生も感じ取っていた。
しかし一方で、早稲田大学の薬丸さんのように、「親しい外国人の知人がいないので、グローバル人材と言われてもそのイメージが沸かない」という意見や、明治大学の岩田さんのように、「日本人は無意識に世界との間に壁を作っているのはわかっているが、なかなかその壁を越えられない」という意見もあった。
このように、世界のパワーを感じつつも、どう世界と向き合えばよいか悩む姿も見られた。
