鉄道利用をストレスフリーに
ネット利用を推進するJR東日本のDX変革
「チケットレス化、あるいはモバイル化を推進することで、お客さまのシームレスでストレスフリーな移動を実現したいと考えたのが、今回の狙いの一つですね」。VIEWプラスのポイント改定について高松氏はこう語った。
JR東日本としては、パソコンや携帯などで新幹線や特急の切符、ツアー商品などを購入できる「えきねっと」や、スマートフォン専用アプリ「モバイルSuica」を使うことにより、利用者にとってストレスフリーな移動を促す目的があり、その一環としてサービスの改定を決めたという。
えきねっとやモバイルSuicaをビューカードで利用することで得られるポイントの付与率を引き上げることにより、利用者のチケットレス化、モバイル化をさらに進めていく。
また、6月に「えきねっと」をリニューアルする。今までは切符を予約し、発券するタイミングでクレジットカードで決済をしていたが、6月以降は予約のタイミングで決済となる。この際に、他社のクレジットカードではなく、ビューカードの利用を促したいという目的もあったという。
より実用的、より身近に
JR東日本グループの思いを込めた「ゴールドカード」とは
ビューカードのポイントサービス「VIEWプラス」の改定および「えきねっと」のリニューアルにより、今まで以上に簡単に早くポイントを貯める方法がある。ビューカードのゴールドカード「ビューゴールドプラスカード」だ。
他社のゴールドカードと比べて、ビューカードのゴールドカードにはどんな特徴があるのか。有動氏はこう説明する。
「より身近に、生活に根ざしたゴールドカードといえますね。自分の生活圏の中での豊かさを実現できる、ライフスタイルにあった実用的なカードです」
7月1日から、鉄道利用をゴールドカードで支払った場合、モバイルSuica定期券の購入で4%、えきねっとできっぷを予約すると8%ものポイントがつく。
また、ゴールドカードの利用で貯まるポイントとは別に、モバイルSuica・えきねっとの利用で2%のポイントもつくので、あわせて最大10%のポイントが貯まることになる。(※各種条件あり)
例えば、仕事で東京から仙台に日帰り出張した場合、えきねっとで東京〜仙台の東北新幹線普通車指定席のきっぷを予約しチケットレスで乗車すると、往復2万2420円で1760ポイント(ゴールドカード分)+448ポイント(えきねっと分)、東京駅で先方へのお土産、駅弁、ドリンクなど3000円購入で15ポイント、仙台駅で会社や家族へのお土産購入やカフェで休憩など3000円利用で15ポイントなど、トータル2238ポイントを半日で手にすることが可能となる。
※ゴールドカードご利用分でのポイントは、付与率ごとの毎月のご利用額1000円(税込)につき所定の付与率でポイントが付与される。
※モバイルSuicaのご利用・ポイント付与には、モバイルSuica会員登録およびJRE POINT WEBサイトへのSuicaの登録が必要。
※えきねっとのご利用・ポイント付与には、えきねっと会員登録およびJRE POINTとの連携手続きが必要。
※各サービスの詳細やポイント付与率について、詳しくはこちら。
ビューカードホームページ、モバイルSuicaホームページ、JRE POINT WEBサイト、えきねっとWEBサイト
ビューゴールドプラスカードならではの特典として、東京駅にある「ビューゴールドラウンジ」の利用が挙げられる。ソフトドリンクやお菓子のサービス、新聞・雑誌に無線LAN、クロークといったサービスが利用できるラウンジ空間が、新幹線の玄関口である東京駅構内に据えられている。駅前の喧騒とは切り離され、出発前のゆとりある時間を過ごせるのはもちろん、コンセントのあるカウンター席もあり、出発前のデスクワークも落ち着いて集中できる。
また、国内海外旅行時の保険の自動付帯に加え、普段の鉄道利用時、駅改札内で万が一怪我した場合にも保険が適用される。旅行の時だけではなく、日常の安心も手に入れられるのが心強い。
また、ゴールドカード会員限定で参加できるイベントもJR東日本グループならではの趣向を凝らしている。過去には鉄道博物館のナイトミュージアムや車両基地の見学、リゾート列車乗車イベントなどが行われた。「会員さまのお子さまが多く参加されて喜んでいましたね」と有動氏は語る。
会員本人はもちろん、電車が好きな子どもがいる親としても魅力あるコンテンツとなっている。