ますます高まるEC比率
Amazonのさまざまなサービスを活用中
事例1のAKAISHI同様、エル・アイ・シーのEC参入は早く、07年ごろのこと。いまや売り上げに占めるEC比率はますます高まっているという。
「昔の腹巻業界の流通は融通が利かなかった。例えば、以前は問屋に週3回通って自分で棚に商品を補充していたんです。新製品が出ても、棚のスペースが決まっているから置きたければ自社製品をどかすしかありませんでした」
現在は、Amazonの物流拠点に商品を預けることで、保管から注文処理、発送、カスタマーサービスまでをAmazonが代行するサービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」を大いに活用している。
「FBAは、販売したい商品をAmazonに預けるだけ。店舗では夏に冬物を置くことは難しいですが、夏でも冬物の商品が預けられ、これがまたよく売れる。Amazonプライムの配送特典の恩恵で発送・到着が早くお客さまも喜ぶ。クレーム対応までしてくれる……。中小企業にとって十二分なメリットがあります。効率化できた分、商品開発に充てる時間や家族と過ごす時間が増えました。おかげさまで売り上げも伸び、2年で3倍ほどになりました」
エル・アイ・シーもAmazonの「プライムデー」を活用している。
「プライムデーはアクセス数が大幅に伸びるので、FBAに普段より多くの商品を預け、タイムセール商品をたくさん登録しました。昨年の『中小企業応援キャンペーン』で当社や商品のことをより詳しく知っていただき、何と期間中の売り上げは1日平均で普段の約5倍になりました」
カスタマーレビューは、毎日チェックしているという。
「カスタマーレビューはお客さまの声を聞けるいいチャンスなので、毎日内容・スコアを確認しています。“日本製でこの品質、この価格でしかも送料無料なのは素晴らしい”といううれしい声を頂いています。糸の仕入れから生産管理、製造まで全て自社で行っているので、気付いたことがあれば、職人と話して素早く改善しています」
独創性のある商品へと改良を重ねて進化させ、DXで商品の利点や強みを的確に消費者に伝えて流通を効率化すれば、コロナ禍という逆風下にあっても売り上げは拡大できる。ECサービスを提供する企業は、中小企業の良きパートナー、ペースメーカーとして社会的役割を果たしていくだろう。
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