海外でIPコンテンツ(知的財産、以下IP)のライセンス収入を得たいという版権元(IPホルダー)を支援しているのが、IPを活用したモバイルオンラインゲームの開発・運営を手掛けるKLabだ。人気IPを活用したゲームで、ヒット作を数多く創出している。同社がグローバル展開に強い理由などについて、森田英克代表取締役社長に聞いた。
![日本のコンテンツの海外展開をモバイルゲーム開発で支援](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/e/500/img_8e399a71ad8bc2fb985f86b8edc825a5210268.jpg)
──KLabがIPのライセンスを取得して開発・運営しているモバイルオンラインゲームは、とくに海外での売り上げが好調です。具体的な実績と海外展開に強い理由を教えてください。
![日本のコンテンツの海外展開をモバイルゲーム開発で支援](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/f/1/250/img_f106e7f179ccd3e46277c244706c0d1d794285.jpg)
森田英克
代表取締役社長 CEO
20年12月期は、売上高(339億円)に占める海外売上比率が約35%に達し、海外売上高(118億円)は過去最高となっています。海外展開に強い理由としては「高い人気と熱量を持つIPの獲得」や「海外展開を見据えたゲーム開発」「長期的に利益を積み上げていくための既存タイトルのマーケティング」が挙げられます。
例えば、世界中にコアファンがいる人気IPのゲームは、事前にマーケティングリサーチを行い、データを分析することで世界でどのくらいのユーザーに遊んでもらえるかが予測できます。そうした人気IPのライセンスを獲得することで、ヒット作を生み出せる確率が高くなります。