喫煙者一人ひとりだけでなく社会全体の利益に貢献する

村尾 2008年のリーマン・ショック後に、当時IMF(国際通貨基金)の専務理事を務めていたクリスティーヌ・ラガルド氏(現・欧州中央銀行総裁)にインタビューしたことがあるのですが、世界中の企業が苦しんでいたあの時期に、彼女は「いまこそ短期的利益より長期的利益、個別の利益よりも共同体の利益を考えるべきだ」と強調していました。

 社会利益に貢献しなければ、いまや企業は生き残っていけない時代になったと言えます。煙のない社会の実現を目指すというフィリップ モリスの取り組みは、まさに社会利益を追求するものですね。

井上 少しでも害の少ない製品を提供したいという想いから、10年近い歳月をかけて加熱式たばこを開発したわけですが、これも短期的利益だけを追求していたら実現できませんでした。今後も、より害が少ない製品の開発を進め、製品の質や販売方法の改良を続け、紙巻たばこからの切替えを促します。

 当社は、加熱式たばこへの切替えが、喫煙者一人ひとりの健康リスクを低減する可能性があるだけではなく、社会全体にもたらされる害を減らすことにつながると考えています。当社のお客さまだけでなく、広く公衆衛生に寄与することができるのです。

 とはいえ、煙のない社会を目指すという壮大な取り組みは、一企業だけでできるものではありません。さまざまなステークホルダーの皆さまと手を携えながら進めていきたいと思います。

村尾 社会全体がフィリップ モリスにとって重要なステークホルダーだということですね。

井上 繰り返しになりますが、社会の皆さまの健康や公衆衛生のために、「たばこを吸わない」、そして、すでに吸っておられる方は「禁煙する」ことが最善の選択です。しかし、それでもなお喫煙を続ける意思を有する成人喫煙者の方がいらっしゃる限り、当社は、そうした人たちに対して、紙巻たばこの喫煙と比べてベターチョイスである、加熱式たばこなどの煙の出ない製品やそれらの製品に関する正しい情報を提供していきたいと考えています。

 フィリップ モリスは、これからもたばこ業界の変革を牽引すべく、公衆衛生に寄与するソリューションを提供してまいります。

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フィリップ モリス ジャパン合同会社
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