心を整え、しなやかな意思を持って
グローバルに活躍を
日本のジェンダーギャップ指数は世界で120位、IMD世界競争力ランキングでも34位と低迷している。その理由は、日本がグローバルへの取り組みで後れを取ってしまったからだ。今、多様性の中で従来の枠組みを超えることが求められている、と両者は語る。
「ユーグレナでは、真剣に未来のことを考えられる若者に会社に参画してもらおうと考え、CFO(最高未来責任者=チーフ・フューチャー・オフィサー)を公募、高校生がその任に就き、役員会議にも出席してもらっています。実際にCFOの提言で商品のペットボトルを撤廃するなど、ジェネレーションギャップを超えた経営を行っています」(出雲社長)
駒澤大学には、全学部に「仏教と人間」という必修科目がある。仏教と禅の基本的な歴史や教義などを学ぶ科目で、坐禅実習も行っている。各務学長はこう語る。
「海外に出て多様な人たちと交流するには、まず自分のバックグラウンドを説明できることが大切です。学生たちには駒澤大学の仏教のルーツを理解し、心を整える方法を身に付け、しなやかな意思を持って、グローバルに活躍してもらいたいと思うのです。駒澤大学は、そのバックボーンとなる4年間の成長を支える環境を提供し、可能な限り学生を海外に送り出したいと考えています」
駒澤大学ing
14の国と地域、
海外26大学に協定校
ゼミや学会での活躍がASEAN地域の協定校増加につながっている。特に相互交流が可能な英語で授業を行う協定校を増やし、2019~20年度はタイ、カンボジア、ベトナム、中国、韓国に新たな協定校を設置した。「国際センター」が窓口となり、経験豊富なスタッフが学生の挑戦をサポートする。海外の協定校とは1年間の交換留学制度があり、現地で修得した単位が認定され、留学先での授業料が免除される。この他にも、短期語学セミナーや海外インターンシップ・ボランティア、留学先を自分で選ぶ「認定校留学」などがあり、留学の準備にもなる英語課外講座もリーズナブルな受講料で多彩に用意、グローバルに学ぶ環境を整えている。