サーフィンの波を人工的に作るウェーブプール。JPFは、世界各地でウェーブプール建設の実績を持つスペイン企業との独占交渉権を取得、日本での事業をスタートした。新たなビーチカルチャーの創出と、地域の活性化を実現する有望なツールとして期待されている。
初級者から上級者まで楽しめるウェーブプール。サーフィン競技者の練習にも利用される
サーフィンは、東京五輪での日本選手のメダル獲得もあり、認知度が向上しつつあるスポーツだ。今、日本のサーフィン人口は約60万人といわれ(日本生産性本部「レジャー白書2020」)、今後その数が増加することが予測されている。実際に国内では現在、ボードフォームやウェットスーツの生地在庫切れなどが目立ち、サーフィン人気が上向いていることがうかがえる。
その中で注目されているのが、誰でも安全かつ手軽にサーフィンを楽しむことができるウェーブプール(WAVEPOOL)だ。これは人工的にサーフィンの波を起こすレジャー施設のことで、世界ではすでにサーフリゾートの新しい形として数多くの施設がオープンしている。
サーフポイントが限られる日本での需要は高い
JPF
久場善博 常務取締役
久場善博 常務取締役
JPFは今年、そのウェーブプールの世界的な企業である、スペインのウェーブガーデン(WAVEGARDEN)社との日本における独占交渉権を取得、事業展開をスタートした。
「ウェーブプールは初心者から競技をする上級者まで楽しめる施設で、サーフポイントが限られている日本では多くの需要があると考えています。海外では年間14万人以上の来場者を数える施設もあり、建設プロジェクトが始まると周辺のコンドミニアムが完売するなど、単なるリゾート施設にとどまらない、地域活性化のための起爆剤としての魅力も備えています」
そう説明するのは、JPF常務取締役の久場善博氏だ。