経営学部市場戦略学科
青木教授は山梨県で「NPO法人やまなしサイクルプロジェクト」を立ち上げ、自治体や住民、地域企業を巻き込みながら、サステナブルブランドづくりを実践している。各種のサイクルイベントを運営しながら、自転車文化を根付かせ、地域の活性化を目指しているのだ。「それぞれの地域資源を発掘してブランド化するには、現場に出向いて実際に体験し、遊び心を持って行動することが必要。建学の理念を簡潔に表す“行学一如”に基づいて、アクティブラーニングで理屈と現場を擦り合わせることが大切なのです」(青木教授)
青木教授のゼミでは、ゼミ生がサステナブルプロジェクトを企画し実行している。大学生CSV(※)ビジネスアイデアコンテストへの参加や、学生に向けたサステナブル関連のイベント企画、SNSを利用した広報活動や、大学内のペットボトルを回収して世界地図をつくり啓発を促すサステナビリティアートなど、さまざまな活動を行っている。こうした活動を通して、学生たちはサステナブル・ブランディングにおけるコミュニケーションの方法を身に付けていく。
22年に開校140周年を迎える駒澤大学は、実践的な学びを通して、未来を見据える地球市民の育成に取り組んでいる。
駒澤大学ing
SDGsを広める
ユニークなプロジェクト
法学部政治学科三竹直哉准教授のゼミでは、SDGsを広めるユニークなプロジェクトを立ち上げている。その一つが「SDGsの認知度を上げるLINEスタンプ」。ゼミ生がSDGsの要素を表現したイラストを自作して販売し、その売り上げを、貧困是正の活動に取り組む「世界的マイクロファイナンス機関『Kiva』への融資」へとつなげていく。もう一つは「SDGs17目標を分かりやすく伝えるインスタグラムでの発信」と、その発展型としての「SDGs17目標の子ども用教材作り」。インスタグラムへの投稿後はフォロワーが増え、SDGs関連のNPOや団体などから「いいね」が来るなど、他者とつながっていく手応えがあったという。"ワクワクするパワーを原動力に、世の中を楽しくする"というのが三竹ゼミのポリシーだ。