独自の与信ノウハウと多様なシーンで役立つ四つの特長

「ダイナースクラブカードのステータス、
サービスはそのままに、ニューノーマル時代のビジネスを飛躍させる優待・サービスを拡充しました」

 ダイナースクラブの審査は厳しいという声を聞くが、事業を始めたばかりのスタートアップ経営者がビジネスカードの対象に含まれているのはなぜか。

「それは60年もの長い間、社会的地位の高い会員さまにカードを使っていただくことで蓄積してきた独自のノウハウがあり、法人に実績がなくても個人に対する審査によって発行が可能だからです。ダイナースクラブ ビジネスカードをビジネスパートナーとして役立てていただきたい」

 ダイナースクラブの審査を通ったという事実は、社会的信用を得ていることの裏付けになる。例えば、スタートアップ経営者が取引先と会食をした際、ダイナースクラブ ビジネスカードで支払いをすれば、さりげなく自身の信用の高さを示すことができるだろう。ステータスの高いカードを持つことは、信用というお金では買えない価値を身に付けることでもある。

 ダイナースクラブ ビジネスカードを保有する理由は、もちろんステータスだけではない。「ビジネスシーンで役立つ四つの特長があります」と野泉氏。

 まず一つ目は、機能やサービスを充実させる一方で、年会費(税込み)を2万9700円から2万7500円へ引き下げたこと。「値下げの理由は、個人カードを持つ会員さまにもビジネスカードを持っていただきたいからです。また、スタートアップ経営者は、出費を少しでも抑えたいはず。“持ちやすさ”を優先しました」。

 また、スタートアップ経営者ではなく、手広く事業を展開しているビジネスプロフェッショナルにも持ちやすさは重要だ。複数の企業を経営し、それぞれ別口座で管理したい場合、ダイナースクラブビジネスカードは裏面に社名が印字され、使い分けがしやすい。ただし各社ごとに申し込んで発行してもらう必要があるので年会費は少しでも抑えたいところ。値下げは喜ばしい改定だろう。

 二つ目は、「コンパニオンカード」が付帯されたこと。コンパニオンカードとは、世界最大のネットワークを誇るMastercard®加盟店で使えるカードのこと。ダイナースクラブカードに対応していない国内外の店舗では、コンパニオンカードで決済することができる(もちろんその逆もあり、ダイナースクラブしか使えない名店も存在する)。

 利用代金はダイナースクラブ ビジネスカードの利用分と一緒に請求されるので、資金管理の手間がかからないし、ポイントは「ダイナースクラブ ビジネスカード」に合算される。さらに、個人カードのポイントとビジネスカードのポイント(以下P)も合算できるので、効率的にポイントをためることができる。ビジネスカードのポイント還元は100円=1P。コンパニオンカードは200円=1Pで計算。有効期限がないのもうれしい。

効率良くポイントがたまり、ビジネスラウンジの優待サービスも受けられる

 機能やサービスの充実は多岐にわたるが、ニューノーマル対応という視点ではまず、ビジネスラウンジの拡充が挙げられる。オフィスを持たないスタートアップ経営者やリモートワークにも使えるワークスペースとして、東京・丸の内、青山、六本木、渋谷、神奈川・横浜など、ビジネスの中心となる主要エリアに拠点を展開する「ビジネスエアポート」の優待(入会金無料)を用意。

 ビジネス人脈を広げる視点では、ダイヤモンド経営者倶楽部が運営する会員制ラウンジ「銀座サロン」(東京)の利用特典が光る。「当社はカード会社というよりはクラブですから、会員の皆さまにコミュニケーションの場を提供したい」という思いが込められている。

 会計ソフト「freee(フリー)」の有料プランが初年度2カ月無料になる特典は、経営者の貴重な時間を節約する。「freee」と同期させることでカードの利用デ-タが自動的に取り込まれるので、手間のかかる帳簿付け、青色申告、決算書の作成などがほぼ自動になる。