KDDIグループのauフィナンシャルサービスは、クレジットカード事業、決済代行事業、ローン事業、後払い決済事業を手掛ける。同社の強みは、KDDIのキャリアデータを活用し磨いてきた「与信力」とグループの強い連携。多様な人材を受け入れ、成長を支援する手厚い研修制度にも注目だ。
auフィナンシャルサービス
中井武志 代表取締役社長
中井武志 代表取締役社長
2014年2月設立されたauフィナンシャルサービスは、KDDIグループ債権を対象とした決済代行事業、クレジットカード事業からスタート、19年4月にローン事業、20年5月に後払い決済事業というように事業を拡大していった。
同社の企業理念は、「信用を通じ、人々の生活に資する」(信用供与を通じて、人々の生活を豊かにすること)。中井武志社長は、「信用供与力を磨き上げるために、KDDIグループが保有するさまざまなデータを活用する取り組みを行っている」と話す。
「例えば、クレジットカードの与信モデルにはauのキャリアデータを活用しています。そして、クレジットカード事業で培った与信モデルを応用してローン事業、後払い決済事業に発展させました」
同社は創業以来、営業収益、営業利益共に2桁成長を継続している。新型コロナ感染拡大の渦中の20年度も、過去最高益となる営業利益49億円を計上した。
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auショップ・UQスポットでau PAY カードの獲得を推進。有効会員数は700万人を超えた
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中核事業に育ったクレジットカード事業はKDDIグループのアセットをフル活用したことで有効会員数は目を見張る勢いで増えており、21年9月には、事業開始7年で700万会員を突破した。