積極的にチャレンジをする社風
商社の財産は「人」であると考え、経営基盤の強化の一環として、人財強化にも力を入れている。従来のOJTに加えて、第9次中計では新たに人財活用の多様化プログラムである企業内大学制度「Hanwa Business School」を創設。VRを駆使した仮想空間の中で、社員はアバターとなって研修を受けることもできる。
例えばITレベルを高める理工学部や、同社の歴史を学ぶ文学部、ビジネススキルを高める商学部や経営学部、英語や中国語を学べる外国語学部など。オンラインでいつでもどこでも学ぶことができるため、若手人財のモチベーション向上につながることが期待されている。
阪和興業で働くことの魅力は、自由な発想で市場を拡大および開拓ができること。「一人一人のアイデアが商品」(中川取締役専務執行役員)となるため、発想が柔軟な社員にとっては非常にやりがいのある職場となる。同社では一昨年、社内で“ビジネスアイデアコンテスト”を開催、世界中の社員から多くの応募があり、その中から事業化に至ったアイデアもあった。
「当社は有事の際に耐えられる財務基盤がある中、スピーディーに決断するのが特徴で積極的にチャレンジをする社風があります。ですから、現状に満足してしまうタイプではなく、常に好奇心や向上心を持ち、前向きに挑戦できる人財を採用したいと考えています」と語る中川取締役専務執行役員。自主性を大切にし、挑戦を応援してくれる会社なのだ。
育児をしながらでも
働きやすい職場環境
阪和興業 審査部審査第二課
東條彩乃 氏(入社10年目)
現在は審査部で、取引を行う際の各種リスクチェックを行っています。特に与信リスクのチェックの比重が高く、取引先の情報からさまざまな視点で分析を行っています。審査部の仕事は営業のように成果が数字で出ませんが、関係部署と対話しながら取引のリスクを低減できたときはやりがいを感じます。今は育児と両立しながら仕事をしていて、週3~4日在宅、定刻よりマイナス1時間の時短で働いており、育児をしながらでも働きやすい職場環境だと感じています。当社には自己申告制度があって、働く上で不安に思っていることや、制度導入の希望を伝えることができます。実際に申告をして、人事の役員の方から返信が来たこともあります。阪和興業には人を育てる風土があり、上司の方が部下の話をよく聞いてくれます。一緒に仕事をする社員も、人間として好きだと思う方が非常に多い。安易な言葉かもしれませんが、"いい会社" だと思っています。