金融機関向けの安定したコンサルティング事業を中心に、独自のAI技術を活用したイノベーション事業にも注力するサインポスト。その根底には“創業魂”を持つ経営姿勢がある。仕事を通じて社員の成長と幸せを実現しながら、社会に新たな価値を創出し続けている。
蒲原 寧(かんばらやすし) 代表取締役社長
創業は2007年。“お客さまのIT部門の一員として”課題解決を行うことを目的として設立された。「孫の代まで、豊かな日本を創る一翼を担う」が創業理念だ。
全社的なビジネスモデルとしては、「顧客の経営・業務課題や社会問題を解決」すること。
事業内容は大きく三つある。金融機関や公共機関に向けたコンサルティング事業、IT技術を活用して課題を解決するソリューション事業、そして新技術の研究開発とオープンイノベーションを通じて、世の中に無い新たなプロダクトを開発するイノベーション事業である。
主力のコンサルティング事業では、銀行・カード・保険等の金融機関や、国・自治体等の公共機関に対し、社員が顧客先に常駐する形で業務を展開している。顧客の経営・業務課題を抽出し、その解決策となる情報化戦略、システム化構想、業務改善などを提案し、解決策の実行までをサポートする。
「一般のコンサルティング会社は、お客さまの経営課題を整理し、解決する案を作っておしまいですが、お客さまは解決案が欲しいのではなく、課題を“解決”してほしいと思っています。当社は、課題解決までのコンサルティングを行い、経営目標の達成に尽力します。そこが他社とは決定的に違うところで、“サインポストにしか頼めない”という評価を頂いている理由です」
そう語るのは創業者である蒲原寧(かんばらやすし)社長だ。
同社は、世の中にどれだけ貢献できたかの指標を顧客からの感謝の言葉と営業利益に置き、それを“社会からの通信簿”と呼んでいる。創業以来、優秀な人材を確保しながら育成を強化、事業の領域を拡大しながら順調に成長し、19年5月に東証1部上場を果たしている。