拡大が懸念されるオミクロン株にも迅速に対応

八塩 変異株といえば現在、オミクロン株の出現によって、感染の再拡大が懸念されています。こうした変異株にはどのように対応されているのでしょうか。

室田 それに対してもすぐに動いています。まずはオミクロン株の新型コロナウイルスも、当社のPCR検査キットで問題なく検出されることをすでに確認しました。

 当社のPCR検査では、図1のようにウイルスの遺伝子の三つの領域を見るのですが、オミクロン株ではその三つのうちの一つである「S(スパイクタンパク質)遺伝子」に変異がたくさん起こっているということが分かっています。従って、オミクロン株に対して当社の検査キットを使うと、三つのうちの二つの部分の遺伝子は検出されるものの、三つ目のS遺伝子だけは検出されないということが起こります。つまり、二つが出て一つは出なければ「このウイルスはオミクロン株である」ということが示唆されるわけです。このS遺伝子のみ検出されないことがオミクロン株である可能性のマーカーとなることについては、WHO(世界保健機関)と国立感染症研究所からも報告されています。

 さらに当社では、オミクロン株の変異検出のための研究用PCR試薬も開発し、提供を開始いたしました。

八塩 現在、御社が提供されているソリューションには、どのようなものがあるのでしょうか。その特長と強みも併せてお聞かせください。

室田 大きく三つのことにフォーカスしています。一つ目が、先ほどもお話ししたアンプリチュードソリューション。日本にはすでに7台導入されているので、これをきっちりメンテナンスして、フルに使っていただくサポートをしっかり続けていきます。

大規模検査に迅速に対応する自動化PCRシステム、アンプリチュードソリューション。1日に最大8000検体の検査が可能