専門人材がいなくても、アイルの支援で成果につなげる
グループ子会社であるフランスベッド販売の注文の約80%を自動化できたとはいえ、インテリア事業の注文全体のアラジンEC経由の注文比率は10%程度にとどまる。顧客メリットを訴えながら、この比率をいかに引き上げていくかが今後の大きな課題だと両氏は話す。
一方、アラジンECに取引先がエンドユーザー情報まで入力可能になったことで、寝装品などの小物を、取引先から配送業務委託を受けて、フランスベッドから直接、エンドユーザーに配送するサービスも新たにスタートさせた。今後は、社内のEC事業部門とも連携を強化し、EC事業の取引先を拡大していく方針だ。
本稼働から1年半に及ぶアラジンECの導入プロジェクトを振り返って、上山氏は次のように総括する。「現時点では大きな結果を残すことができたと評価しています。私自身も、実務を担当した垣内も、システムに関する知識はあまり持ち合わせていませんでしたが、専門人材がいなくても、アイルさんの伴走があったからこそ、ここまで来られました。感謝いたします」。
「社内の基幹システムとアラジンECの連携理解に苦労しました。自社独自の運用がどうしても存在するため、カスタマイズが必要な部分も出てきましたが、運用方法に合わせた機能改修などについてアイルさんが提案してくれて、解決に向けて進めることができました。メールでの問い合わせも当日中に返事があるなど、迅速な対応も個人的にはありがたかったです」と垣内氏も続ける。
先行するメディカル事業と今回のインテリア事業のアラジンEC導入を強力にバックアップしたのが、アイル首都圏WEB推進課の富士和彦氏だ。「それぞれの部門で、異なる基幹システムを使用されていたのですが、アラジンECはどちらのシステムにも連携可能な柔軟性を備えており、アラジンECの強みを生かすことができて良かった」と振り返る。
富士氏も注文全体のEC化率の向上が今後の課題であることを共通認識として持ちながら、EC事業の拡大についても、システムの機能、運用などのあらゆる観点からフランスベッドに対して提案していきたいと意気込みを語る。
「コロナ禍でリモートワークが浸透したことにより、電話やFAXによる受発注業務の見直しが進みました。Webで注文が完結すれば、注文する側も、注文を受ける側も出社する必要は少なくなります。業務効率化による働き方改革を目的として、アラジンECの導入を検討される企業も増えていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください」
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