生産者と買い手が
スムーズに交渉
「ブルーマーケット」は、全国の施設園芸農家を支援する流通サービスであり、BtoBマーケットを主対象としている。「ブルーマーケット」を利用することで、生産者は安定した生産と販売が可能になり、高付加価値の作物を適正な価格で販売できる。その結果、スマート農業技術を導入する余裕が生まれる。一方の購買者は、規格や品質、量や価格をリクエストできるためフードロスが解消し、栽培情報の可視化やSDGsのスコアリングを通して、消費者に対する商品の新たな提案ができるようになる。
「今回のプロジェクトは、全ての人々にとって欠かせない農・食と流通の課題を解決し、社会に対する新たな付加価値の創造と、SDGsの推進を行うものです。経済的には農業界のスマート技術の普及を推進して長年の課題を解決し、社会的にはフードロスの課題解決や、CO2排出量削減などを通して環境配慮にも役立ちます。重要なのは、消費者ニーズに合わせた生産体制の構築が可能になり、農と食がつながること。統合的に社会課題を解決する取り組みであると自負しています」(大出社長)