リモート社会の在り方をメタバースで再定義する「メタバースによって、リモート社会における人を起点としたコミュニケーションを再定義できるのではないか」と語る
Ridgelinez 佐藤浩之氏(Principal, Innovation and Business Creation)

「今回のプロジェクトは、リモート社会におけるマネジメントの在り方を探るテストケースでもあります。例えば、デザインシンキングとアジャイル開発を駆使し、スピーディーにプロトタイピングを行うといったことは、リアルの世界よりもメタバースの方がはるかに進めやすい。R&D(研究開発)から事業化に至る溝、いわゆる"死の谷〟を埋める可能性が広がります」と佐藤氏は展望を述べる。

 プロジェクトメンバーたちは、どのような展望を持っているのだろうか。

 「リアルとメタバースを組み合わせて内なる思考や感情を伝え合う。そういった重層的な人間関係を生み出していきたい」(山本氏)

 「UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザー体験)を含めて、メタバースはクリエーティブに左右される面が大きい。エンジニアとしてクリエーティブチームとの共創を深めていきたい」(戸松氏)

 「メタバースでは空間的な制約がなく、世界中の誰とでも一緒に仕事ができるし、建物や機械などの設計・開発シミュレーションの精度が非常に高まる。戦略と実行の時間差を大幅に短縮できると思う」(水野氏)

 リッジラインズが取り組んでいるチャレンジは、次世代のビジネスモデル、組織設計のプロトタイピングといえるのではないか。

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