「LEED(R)(※1)
「CASBEE(R)(※2)」の
取得にも実績を持つ

 この建築物省エネ法に係る適合性判定に加えて、近年増えているのが環境認証取得のコンサルティングである。同社がサポートする代表的な認証としては、国際認証の「LEED」をはじめ、国内向けの「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」がある。

環境・防災・ITの3本柱豊富な環境メニューをワンストップで対応

 例えば「LEED」認証は、建物の環境性能を示す世界標準のプラットフォームとして、既に世界150カ国以上で使用されている国際認証で、不動産の環境面の価値を評価する際にベンチマークとして活用されている。同社では「LEED」認証取得を希望する顧客に対して、申請書類の作成から審査機関対応、認証取得まで一貫したコンサルティングを提供している。

「当社では、専門知識のある有資格者が審査機関対応をサポートします。認証の審査機関ごとに、案件の特性に応じた判断がなされるため、申請書類の作成を行う際に、環境関連の法規や条例などに対する“行間を読む”力が必要になります。その点、対応件数が多い私たちは、それぞれの審査機関の温度差を熟知しており、高ランクを取得するためのノウハウを持っています。最近は、外資系企業が入るオフィスや倉庫はLEED認証の取得が必須になっているケースも多く、今後こうした環境認証の需要は増えていくと予測しています」(小池社長)

 防災の分野では、避難安全検証や防災計画書作成のコンサルティングを行っている。ここでもやはり自社開発ソフトが活躍する。避難安全検証計算で、避難安全性能を有していることが確認できれば、建築基準法の避難関係規定の一部を適応除外することができ、イニシャルコスト・ランニングコストの削減や、設計自由度を確保した計画を行うことが可能になる。

※1 LEED(R):U.S. Green Building Councilの登録商標
※2 CASBEE(R):(一財)建築環境・省エネルギー機構の登録商標