SaaS×FinTech領域で国内最大級のユーザー基盤を持ち、経理や人事労務における作業を効率化する「マネーフォワード クラウド」シリーズを展開するマネーフォワード。昨年9月に法人・個人事業主向けビジネスカードをローンチ、日本企業のキャッシュレスの推進に力を入れ始めた。
マネーフォワード Pay事業本部長
黒田直樹執行役員
黒田直樹執行役員
「きっかけは、マネーフォワード クラウドシリーズを、もっと多くの方々に使っていただきたいと考えたからです。なぜこんな便利なシステムを使わないのだろう?と考えたとき、日本のビジネス領域でキャッシュレスが進んでいない事実に突き当たったのです。ならば、誰でも使えるビジネスカードを提供し、キャッシュレスを推進しようと思いました」
そう説明するのは、マネーフォワードPay事業本部長の黒田直樹執行役員だ。
マネーフォワード ビジネスカード
今日本で発行されている法人カードは、クレジットカード総発行枚数のわずか約3.7%*1にすぎない。キャッシュレス化が進まないことで、ビジネス領域ではさまざまな弊害が起きている。データ連携ができないため、会計仕訳や経費精算時に手入力が発生し、業務負荷が重くなる。ペーパーレス化が進まず、請求書や領収書などの発行や保管が必要になる。送金の処理や手数料が発生し、コストが高くなる。同社が提供する「マネーフォワード ビジネスカード」は、そうした問題を解決する、法人・個人事業主向けの事業用プリペイドカードなのだ。
*1 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果一覧(2021年3月末)」