マネーフォワード クラウドと
リアルタイム連携が可能

 カードの特徴は大きく三つある。まず、与信審査なしでカードが発行されること。一般の法人カードは与信審査のハードルが高く、例えば実績のないベンチャー企業は審査に通らないケースが多かった。同カードはプリペイドカードでの提供なので、誰でも簡単にカードを持てる。申し込みはウェブとアプリで行えて、最短5分で完結する。

 二つ目は、1取引当たり最大5000万円の支払いが可能になること。ウォレットにチャージをしておけば、月の利用上限などはなく自由に利用することができる。

「最近は、開発系やデザイン系の分野で、海外の高額なサービスやツールを購入するケースが増えています。その場合、日本に代理店や子会社がないと決済手段がカードに限られ、法人カードの与信枠が小さいと支払額が足りなくなり、事業の継続に支障が出てしまいます。そうしたことがないよう、当社のビジネスカードは決済金額を最大限に設定しているのです」(黒田執行役員)

企業のキャッシュレスを推進する、誰でも使えるビジネスカードを提供社員がカードを利用した瞬間に利用明細が連携される。出先や移動中であっても自動取得された明細を利用し、経費精算が可能
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 三つ目の特徴は、マネーフォワードならではの強みの部分、『マネーフォワード クラウド会計』『マネーフォワード クラウド経費』とリアルタイムでの連携が可能になることだ。入出金や利用明細はリアルタイムで確認可能となり、社員に経費精算用カードとして配れば、仮払金付与や立替精算が不要になって、業務効率を大幅に改善することができる。また、月末に利用しても、データ反映に数日を要する他の法人カードのように月末にデータが間に合わないという事が発生しない。

「カードは何枚でも発行可能で、カードごとに利用上限額の設定が可能になるため、使い過ぎや不正利用を防ぐことができます。例えば営業部員が出張する場合、その出張期間だけ上限枠を引き上げることも可能です。さらに『マネーフォワード クラウド会計』『マネーフォワード クラウド経費』の電子帳簿保存法機能と併せて使っている企業は、レシートや領収書をスマートフォンなどで撮影すれば、それらを紙の状態で保存しておく必要もなくなります。その他決済金額の1~3%をポイントとして還元、コスト削減にも貢献します」(黒田執行役員)