デジタルワークフローを実現する
“Platform of Platforms”を
具体的にどのように同社のサービスを導入し、自動化を実現していくのか。牛田氏はポイントを次のように挙げる。
「既存のオフィスにおいても財務・人事・サプライチェーン・調達・購買・生産など各担当部署の業務が、部門ごとのベクトルで最適化・制御されていると思います。しかし昨今はここに日本・アジア・北米・欧州などの地域ごとのベクトルが加わります。特性が異なる縦と横のベクトルをつなげて標準化していくには、プラットフォームが必要です」
少し見方を変えて考えてみたい。会社には複数の部門があり、それらは電話やメールでつながっているわけだが、業務を最適化するため(円滑に進めるため)の仕組みや人材は各所に散在している状態になっている。ここに新入社員が入ってきたらどうなるか。給与のこと、勤務地のこと、支給品となるパソコンや携帯電話のこと、メールアカウントのことなど、新入社員が入社初日に正しい情報を持ち速やかに業務を開始するためには、複数の関連部門が1人の社員に関与していかなければならない。
「当社サービスで実現するデジタルワークフローでは、業務開始前、チャットボットで『新入社員入社』などのリクエストを入れると、AIがそのリクエストに必要なフォーマットを導き出し、サポートすべき担当者をアサインします。かつ、情報収集・インプットに必要なシステム連携、情報の整理・比較をしながら承認プロセスを動かし、進捗管理・報告を行います。プロセスマイニングができる点も大きな特徴です。ServiceNowは、End-to-Endのデジタルワークフローを実現するプラットフォームです」