住まいの防災性や居住性を高め、住み続けられる街づくりを行うという理念の下、マンション建替えなど権利者との共同事業を中心に分譲事業を行う旭化成不動産レジデンス。そんな同社のアトラスマンションが、旭化成グループならではの知見を生かした取り組みで、より豊かでサステナブルなライフスタイルを提供するという。その具体的な内容とは──。

旭化成不動産レジデンス
経営戦略部 事業戦略室
逆井温子

「当社では創業当初から『住まいを通して提供できること』や『老朽家屋に住む方々をどう守るか』といったことを模索し、実践してきました。これらの地道な取り組みが、マンション建替え実績トップクラスという結果に結び付いたのだと考えています。今後は一歩前進し、旭化成グループ全体の独自性や知見を当社のアトラスマンションに生かしていく方針です」

 こう語るのは、経営戦略部・事業戦略室の逆井温子氏。2023年2月竣工予定の「アトラスシティ世田谷船橋」を皮切りに、環境共生やシェアリングなど4つのサステナブルな取り組みを導入してゆくという。

 

知見を生かした植栽計画「まちもり® 」を採用

(左)静岡県富士市の研究施設内に「あさひ・いのちの森」を設けて森を再生。生き物たちの生態系を調査・観察してきた
(右)植樹より10年後の2017年の様子。この間のデータや知見を生かした植樹計画「まちもり® 」がアトラスに採用される
旭化成不動産レジデンス
開発営業本部 営業推進部 営業推進室長
籾井伸之

「まちもり」とは、旭化成グループが自社の環境施設「あさひ・いのちの森」における更地から里山を再生するまでの長年の植生調査・研究の知見を活用した植栽計画。低木から高木まで高さの違う植栽で構成されており、植生の豊かさにつられ蝶や鳥が訪れるエコロジカル・ネットワークの形成を促している。

「『まちもり』は単に美しいだけでなく、都市における生物多様性保全や環境に優しい街づくりを目指した知見に基づいた植栽計画である点に独自性があると自負しています。当グループでは、17年より『まちもり』を国内50カ所以上の工場や施設、戸建住宅「ヘーベルハウス」や賃貸住宅「ヘーベルメゾン」などで採用しています。今後はアトラスにも積極的に導入し、その土地に適した植栽を実践していく予定です」(開発営業本部 営業推進部 営業推進室長・籾井伸之氏)