価値ある三井のすまいへ再生

 同社の住宅事業では、「Life-styling」と「経年優化」というブランドステートメントを非常に大切にしている。

「Life-styling」とは、建物だけではなく、そこで育まれる多様な生活やくらしを含めて提供していくという考え方。

「経年優化」は、建てたら終わりではなく、時間の経過とともに美しく成熟し、その価値を深めていくすまいとくらしづくりを目指すという思想である。

 加えて、同社は自社スタッフによる徹底した品質管理を行い、安全安心なすまいを提供している。
「マンション再生事業においても、権利者の皆さまのこれまでのすまいや立地への愛着や想いを大切にしながら、新しく住まう人たちの未来のLife-stylingも考えた、安全安心で、時間の経過とともに美しく成熟し、その価値を深めていく良質な三井のすまいを提供したいと考えています」(今井氏)

CASE 1 外苑ハウス建替え事業

1964年の東京オリンピックの際に外国人の報道陣宿舎として建築された外苑ハウス。オリンピック終了後、その立地の良さやクオリティの高さから高級分譲マンションとして一般に分譲された。そんなヴィンテージマンションが、マンション建替え円滑化法に基づくマンション建替え事業(組合施行)により、東京2020の年に生まれ変わった。

 こうしたものづくりへの想い、姿勢が共感を生み、同社がサポートしてきた多くの高経年マンションが、三井のブランドを冠したマンションへと再生されている。