DX(デジタルトランスフォーメーション)を主導・実行できるハイエンド人材が大幅に不足している。その供給源として注目され始めたのが、コンサルティングファーム経験者の正社員人材紹介とフリーコンサルの複合サービスを提供するアクシスコンサルティングだ。最適なヒューマンリソースを提供し、大手企業のみならず中堅・中小企業の課題解決と価値創造も支援している。

DX・IT人材の争奪戦はますます激しくなる

 生き残りを懸けて多くの企業がDXに精力的に取り組み始めた。しかし、その推進を担うDX・IT人材は慢性的に不足し、人材確保が難航。事業計画と採用計画にズレが生じる企業も増えている。しかも、日本の労働力人口が減少する一方、ITニーズの拡大によって人材不足は今後、より深刻化する可能性が高い。経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(2016年6月)では、IT人材の不足人数が22年に約35万人、30年には約59万人に上ると推計(中位シナリオ)されている。

 さらに、CDO(最高デジタル責任者)をはじめ、DXやデジタルビジネスの実現を主導するプロデューサーや、その企画・立案・推進などを担うビジネスデザイナーといった上流・ハイエンド人材の不足はもっと深刻。DXを推進するための知見やノウハウを持たない中堅・中小企業間の人材争奪戦はますます激しくなりそうだ。

 こうした中、DX人材の供給源として企業から注目され始めたのが、ハイエンド人材紹介サービスを手掛けるアクシスコンサルティングだ。同社の山尾幸弘社長は事業内容を次のように説明する。

アクシスコンサルティング
代表取締役社長
山尾幸弘氏
1962年生まれ。大手食品メーカーにて営業・マーケティング業務を担当。92年国内系エグゼクティブサーチ会社へ入社。同社取締役を経て、2002年アクシスコンサルティングを設立、代表取締役社長に就任。

「『あらゆる課題は、人で解決する』というミッションステートメントの下、ハイエンド人材によるコンサルティングを通して企業の課題解決と価値創造を支援しています。当社のサービスは現在、コンサルティングファーム(以下、コンサルファーム)向け人材紹介事業と、事業会社向け人材紹介事業、フリーコンサル事業の三つで、人材データベースにはDXを得意とするハイエンド人材が多く登録し、DX・IT・戦略領域のコンサルティングが当社の大きな強みとなっています。

 実際、DX人材の採用に課題を抱える企業に対し、コンサルファーム経験者によるDX推進をサポート。その際、正社員紹介とフリーコンサルによるプロジェクトの組み合わせにより、企業の成長を支援しています」