生産性を3倍に高め、ゆくゆくは社員の“所得倍増”へ
ジオテクノロジーズは22年4月、UiPathのRPAソリューションを活用した業務自動化の第1弾として、「住所確認サービス」と「人流クラウドサービス」の制作プロセスの自動化に着手した。
「住所確認サービス」とは、文字通り宅配便やフードデリバリーなどの配達員が、届け先の住所と届けるべき地点が正しい事を瞬時に確認するためのサービスである。コロナ禍によってオンライン通販やフードデリバリーの需要が高まり、高頻度のデータ更新によって、常に正確な住所が確認できる同サービスの利用も広がっている。RPAの導入で更新頻度がさらに高まれば、サービスの価値もますます上がるはずだ。
一方、「人流クラウドサービス」は、スマートフォンから連続して取得する人流データと属性情報を基に、人やクルマの流れなどを分析するサービスだ。平常時だけでなく災害時に人やクルマがどのように移動するのかといった、さまざまな予測に活用できる。ジオテクノロジーズは、この「人流クラウドサービス」の制作プロセスをRPAによって自動化し、多様な予測に役立つサービスを開発したいと考えている。
「位置情報や人流データと、地球に関わるさまざまなデータを最先端技術で融合させることで、地球上(Geo)で起こるさまざまな事象を予測(Prediction)できる“Geo-Prediction”(ジオプリディクション)な世界を実現したいと考えています。高い精度の未来予測ができることも、メタバースカンパニーとしての優位性を高めることにつながるはずです」と杉原氏は語る。
現在、これらのデータ更新やサービス制作は、同社の開発センターにいる約200人の技術者が行っている。ジオテクノロジーズはUiPathのRPAソリューションを約600ライセンス分導入し、一人の技術者につき三体のBOTを管理させることで生産性を3倍に高める考えだ。
杉原氏はRPA導入について、「究極の目的は、少ない人手でより多くのアウトプットを生み出し、利益の最大化とともに、働き方を変えることにあります。社員の労務負担を減らし、余力によって生み出された利益を給与として還元すれば、“所得倍増”も夢ではありません。その実現に向けて、1年以内には生産性3倍を必ず達成させたい」と抱負を明かす。
UiPathの鈴木氏は、「ジオテクノロジーズだけでなく、人材不足に悩む多くの日本企業にとって、生産性をいかに高めるかということは大きな課題です。そうした課題の解決に貢献し、働く人々が収入面でも精神面でも豊かになれるような社会を実現していきたい。これからも、日本企業の生産性向上に寄与するソリューションを提供し続けます」と語った。
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