動画学習の「途中離脱」は劇的に少なく
修了率は93%

 数多くある動画学習サービスの中で、なぜ同サービスが選ばれるのか。井上氏はまずコンテンツの質の高さを理由に挙げる。「GLOBIS 学び放題」は、日本最大のビジネススクール“グロービス経営大学院”の講義と、累計160万部発行の“グロービスMBAシリーズ”をベースに開発されており、ビジネスの基礎から実践までを体系的に学ぶことができる。

 コンテンツの幅の広さも強みで、思考・コミュニケーション、組織マネジメント、マーケティング、リーダーシップなど14のカテゴリに分けられ(下図参照)、650コース4600本を超える豊富な動画が用意されている。また学習形式別に、初級・中級・実践知・知見録Premiumという4タイプの動画が用意され、各タイプを組み合わせることで理解を深めることができる。

「コースの大きな特徴は、飽きずに楽しみながら学べるような工夫を施していること。受講者の集中力を途切れさせないため、コースを数分単位のセクションに分割。クイズや寸劇、インタラクティブな理解度確認テストなどを挟んで動画を構成しています。そのため途中で離脱する人が少なく、コースの修了率は約93%に及びます」と井上氏は言う。

サービス導入をきっかけに
社員同士の交流が生まれたケースも

 では、実際に企業はどのような形で「GLOBIS 学び放題」を導入しているのだろうか。ある大手IT企業では、リモートワークが主体となる中、社員の自律的な学びを促進するための施策として導入した。社内で公募を実施したところ、反響が高く全社員の4分の1が応募。「持っている知識を一度リセットし、今使えるナレッジを吸収したい」「新しく配属された部署で役立つスキルを身に付けたい」などの受講理由が多かった。

「その企業では、受講者からの提案で、社内コミュニケーションツール(Slack)で学びのグループがつくられ、コミュニティー内でお薦め動画の共有や、学びの質問や相談が行われたそうです。サービス導入をきっかけに自然発生的に社員同士の交流が生まれ、学び合う理想的な風土が生まれたのです」(井上氏)

 ある大手製薬会社では全社員に導入。グループの共通コンピテンシーを強化するため、同社のコアスキルと「GLOBIS 学び放題」の動画をひも付け、社員が自律的に学び続ける風土を醸成しているという。