英語ゼロベースから
海外大学へ進学する生徒も
広々としたパティオ(中庭)を取り囲むようにして校舎が立っている
三田国際学園の最大の特色ともいえるのは「INTERNATIONAL」。今年の新入生の30%以上が帰国生で、ネイティブスピーカーのInternational Teacher(IT)が29人在籍。ITは、授業だけでなく、進路指導や受験対策、課外活動などにも関わって学校全体の“英語環境”を醸成している。
今年度からクラス(中学)・コース(高校)が刷新され、圧倒的な英語環境で学ぶ「インターナショナル(IC)」と、研究活動が盛んな「メディカルサイエンステクノロジー(MSTC)」、その両者の要素を融合した「インターナショナルサイエンス(ISC)」の三つが設置された。
その中でも帰国生の多い「インターナショナル(IC)」は、帰国生が中心の「Academy」と、これから英語を学び始める生徒のための「Immersion」の二つのグループで編成される。
「英語ゼロベースの『Immersion』でも、英語による授業を段階的に取り入れ、中学3年次には数学・理科・社会がAll Englishの授業になります。さらに中3で留学にも挑戦。そのため『覚悟を持って入学してほしい』とアナウンスしています。帰国生とのバディシステムや少人数の英語レッスンなど、使える英語を身に付けるプログラムも充実しており、今春カナダのトロント大学に進学したのは、帰国生ではない英語ゼロベースの生徒でした」(今井副校長)
高校の「インターナショナルコース(IC)」では、日本とオーストラリアのカリキュラムで学び、二つの高校卒業資格の取得を目指すデュアルディプロマプログラム(DDP)を採用。留学して現地で単位を取得する必要がなく、海外大学進学への道が大きく開かれる環境が整っている。