全クラスでサイエンスリテラシーの授業を実施
校内には大学の研究室レベルの設備を整えたラボがある。昨年秋には三つ目のラボが完成した
そして近年、力を入れているのが「SCIENCE」である。同校ではサイエンスを、単なる理数教育ではなく、誰もが身に付けるべき“現代の教養”と考えている。
「よく観察して情報を集め、原因を探って答えを導き出すプロセスは、教科の枠を超えて誰にとっても必要なスキルといえます。今年度から中1の全てのクラスで“サイエンスリテラシー”の授業を実施、科学的アプローチを身に付けるトレーニングを行います。それを支えるのが、博士号を持つ5人の常勤教員。校内には大学の研究室レベルの設備を有するサイエンスラボを三つ備えており、生徒一人一人の探究をサポートします」と今井副校長。
博士号を持つ教員が5人在籍。科学的アプローチのプロとしてサイエンス教育に取り組む
中2からスタートする「メディカルサイエンステクノロジークラス」では、ラボでの実験を重視した授業を展開し、基礎知識と実験技術を身に付けながら、一人一人が研究テーマを持ち、研究者としての素養を培っていく。高校ではさまざまな学外発表にも挑戦する。
サイエンスに限らず、「THINK & ACT」の実践は校内に浸透しており、昨年は高校3年生の有志が「高校生SDGsコンテスト」(日本経済新聞社主催)で日本の性教育の在り方をテーマにしたプレゼンテーションを行って最優秀賞を受賞、メディアでも話題となった。
今春は2期生が卒業、海外大学への94人をはじめ、総合型選抜で強みを発揮し、国公立大学や早慶上智ICUなどの合格実績も増えている。グローバルかつ先駆的な教育内容で人気を集める三田国際学園。独自の教育システムが確立され、安定した実力を発揮し始めている。