2025年に創立100周年を迎える成立学園。それに向けて今、学校改革を進めている。高校の「探究クラス」では、第1期生が海外大学に合格するなど結果を出し始めた。また今年度から「国公立クラス」がスタート。文武両立を目指す同校の進化が本格化している。
成立学園中学・高等学校
福田英二 校長
福田英二 校長
成立学園の学びは、「見える学力」と「見えない学力」の両輪で進められている。「見える学力」とは、知識習得型の学びで身に付くもので、テストの成績や大学への進学という具体的な結果として表れる。「見えない学力」は、好奇心に基づく自己探究型の学習によって身に付くもので、幅広い教養を意味し、問題解決力や発信力のベースとなる。
「これからの“正解のない時代”を生き抜くためには、見える学力と見えない学力の両方が不可欠だと考えています。教養とは、知識を覚えることではなく、知識を自分なりに消化して、自在に使いこなせるようになること。生徒たちには本物を体感し、また失敗もしてほしいと思っています。失敗を経験して、リトライを繰り返すことが学びにつながるからです」
そう話すのは福田英二校長だ。
校内完結型の学び「STSC」を導入し、"6年間塾・予備校に通う必要がない"環境を実現(写真上)。部活では"文武両立"を目指すため「STSC」利用率を競う"部活対抗戦"(左はそのポスター)を実施しているのもユニークだ
「見える学力」については、繰り返しのサイクルで知識の定着を図る“成立メソッド”を中心に、学力の向上をサポート。また「スクールTOMAS」との連携による放課後の個別学習支援「STSC」を導入し、中学・高校問わず校内完結型の学びを実践している。