本当に子どもの力を伸ばす学校

スチューデントベースを軸に、社会に貢献できる人間を育成する

近年人気を集める青稜。行動目標に三つのC(変化・挑戦・貢献)を掲げ、生徒たちにチャレンジを促す環境を整えている。教科横断型の「青稜ゼミナール」を開講するなど、学校自体も挑戦を怠らない。基礎学力や自学自習を重視する教育が、高い進学実績を生んでいる。

スチューデントベースを軸に、社会に貢献できる人間を育成する青稜中学校・高等学校
青田泰明 校長

 近年、青稜を志望する層が変化している。偏差値が上がり第1志望の入学者が増えた。青田泰明校長は「もともと教育コンテンツに関しては、他の進学校と遜色がないという自負がありました。人気の理由は、本校独自の教育内容が浸透した結果だと考えています」と話す。

 建学の精神は「社会に貢献できる人間の育成」。その精神を基に、「CHANGE(変化)」「CHALLENGE(挑戦)」「CONTRIBUTION(貢献)」の「3C(トリプルC)」を行動目標としている。

 青田校長がキーワードとして掲げるのは「スチューデントベース」。生徒の意思を最優先するスチューデントファーストではなく、“生徒を基本に考え、寄り添っていく”という姿勢だ。

「教員はいつも生徒たちのためを思ってさまざまな取り組みを行いますが、次第に大人が安全に管理しやすい方向に進み、誰のための取り組みだったのか見失いがちになります。私たちは常に生徒に寄り添っているかを確認しながら、アクションを起こしたいと考えているのです」

スチューデントベースを軸に、社会に貢献できる人間を育成する青稜ブルーの制服が新しくなった。デザイナー・藤原ヒロシ氏とのコラボレーション

 例えば今年度、生徒たちの草案を基に校則を改定する。究極の理想は、校則がなく生徒たちが自分たちを律すること。その理想に向かって、新たな校則にチャレンジする。それは生徒に寄り添いながらの取り組みであり、スチューデントベースに基づくものだ。

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