40代、50代になりおなか回りや、健康診断の結果が気になってはきたけれど、大好きな白米や麺類はやめられない。でも腸内環境を整えて健康は維持したい。そんな葛藤を抱える人は多いだろう。サプリメント市場が拡大し続ける中、開発から15年近くがたった今もなお、右肩上がりで売り上げを伸ばしているのが富士フイルムの「メタバリアシリーズ」である。発売以降、次々と新たな「機能性」を追加し、進化し続けてきた背景について、同社担当者らに話を聞いた。

競争が激しいサプリメント市場で
右肩上がりで売り上げを伸ばす商品とは

 コロナ禍で健康への意識が高まる中、サプリメントの市場も拡大し続けている。その市場規模は金額にして約9700億円。過去5年間の年平均成長率は2.4%で推移しているという*1。その中でも特に需要が高まっているのが、「生活習慣病予防カテゴリー」の市場だ。富士経済が毎年調査しているカテゴリー別ランキングでは1位に君臨し、金額は約1200億円。2019〜20年の成長率は6%にもなる*1。

「血糖値」や「高血圧」をはじめ、「生活習慣病予防カテゴリー」が網羅する範囲は幅広い。このカテゴリーに該当する商品が市場に数多く出回る中、07年に販売を開始してから15年近くたった今でも右肩上がりの成長を続けているのが、「メタバリアEX」「メタバリアプレミアムEX」を代表する富士フイルムのメタバリアシリーズだ。

 なぜ同社のこれらのサプリメントは競争が激化する中で売り上げを伸ばし続けることができたのだろうか。

*1 出典:富士経済「 H・Bフーズマーケティング便覧 2022No.1 機能志向食品編」。サプリメント市場規模は2020年実績、年平均成長率は2016年-2020年。生活習慣病予防カテゴリー市場規模は2020年実績