グローバル展開のサポートに大きな強み
「グローバルで、アドビとこれほど大規模かつ密接な関係にあるパートナーはデロイトさんの他にいません。オフショア開発を行うなど、海外に持つケイパビリティー(組織力や強み)をうまく活用しているところがデロイトさんの特徴です」(長岡氏)
デジタルマーケティングは、戦略だけ立案しても実現できないし、テクノロジーだけ導入しても効果は出ない。その両方を高いレベルで実行する必要がある。特にグローバルで展開する企業がデジタルマーケティングで成果を出そうとする際、2社のグローバルレベルでのサポート体制が強みとなる。
「日本のお客さまが海外に出て行きたいというとき、グローバルチームを持つ当社に声が掛かります。必然的にアドビさんとの協業では、グローバル企業の案件が多くなります」(熊見氏)
デロイトでは、ケイパビリティーの重要な要素である人材の育成にも力を注いでいる。ビジネスコンサルティング、エンジニアリング、クリエイティブの三つの領域で人材の獲得・育成を強化。今年1月には南米にある従業員1000人ほどのクリエイティブコンテンツ制作会社を買収した。国内の人材を海外で活躍させるなど、人材の国際化にも今後は取り組んでいくという。
最高レベルのデジタルマーケティングでDXを実現
両社の強力なパートナーシップは、今後どのような方向性に進んでいくのか。熊見氏はこう語る。
「デロイト デジタルでは、『世界が嫉妬するような企業を日本から創る』を標榜しています。ビジネスコンサルティングによる勝ち筋を導出し、その勝ち筋を最高のテクノロジープラットフォームで実現する。さらにそのプラットフォーム上で生かされるデータやコンテンツのクリエーションまで踏み込み、マーケティングに伴走しながら、本当の成功にまでコミットするのがデロイト×アドビ流です。最高レベルのデジタルマーケティングを実現し、世界に向けて勝負したい企業の皆さまを支援していきたいです」
一方、アドビの長岡氏も、両社の協業をますます加速させていく考えだ。
「デロイトさんの持つメソドロジー――未来のマーケティングを考える、データに基づいたインサイト、人の心に訴えるクリエイティブと、アドビが提供するAdobe Experience Cloudは非常に相性が良いのです。日本企業の未来を考えたときに、DXは避けては通れない課題です。その課題をデロイトさんと共に解決していきます」
収まらないパンデミックや、円安、国際情勢の悪化、人手不足など、依然として厳しい経済環境が続いている。デロイト×アドビのパートナーシップによるDXの実現が、日本企業の未来を照らす光明となるはずだ。
アドビ株式会社
URL:https://business.adobe.com/jp/request-consultation/experience-cloud.html
(パートナー企業)
デロイト デジタル
URL:https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/technology/topics/deloitte-digital.html