「読む」より「動画視聴」で学習定着率は格段に上昇

 動画を視聴することで顧客の理解が深まるので、その後の商談の中身が濃くなり円滑に進むという。その理由を加山社長は、“ラーニングピラミッド”と呼ばれる学習理論を引き合いに出して解説する。

「読むという行為の学習定着率は約10%といわれています。「見て・聞いて・自分で話してみる」という体験をするとそれが75%くらいに上がってくる。このことを販促ツールに置き換えると、お客さまが商品内容を資料で読むのと、動画で視聴するのとでは効果に大きな違いが出ます。また、営業担当者が商品知識をお客さまに伝える場合、言葉だけで全てを伝えるのは難しく、伝言ゲームのように省略される部分ができてしまう。それが動画であれば、ダイレクトに漏れなく「いつでも、どこでも、何度でも」伝えることができます」

 LIXILのビジネスパートナーからも「商品の基礎教育がいつでもできる環境が提供されたため、新入社員の育成に役立てている」「従業員が自分のスキルチェックをして現状を把握したり、足りないスキルを学んだりするツールとしても活用している」といった声が届いている。LIXILの製品が実際に納入・使用される建築現場では騒音のために音声が聞きづらいこともあるが、「テロップを表示させることができるので音声が聞きづらくても学べる点も良い」という評価もある。

 LIXIL従業員の“PIP-Maker愛”は、自発的に形成された社内SNS上の数々の学習コミュニティーに表れている。「そこでは自作のPIP-Makerマニュアルを公開したり、質疑応答やアドバイスをもらったりするなど活発な活動が続いています。実際に使って良さを知った前向きな従業員=イノベーターとPIP-Makerが“化学変化”を起こし、活用への機運が盛り上がりました」と河西氏。

 加えてPIP-Makerのサポート対応にも満足していると言う。

「社内で解決できないことはサポート窓口に問い合わせるのですが、レスポンスが早く、早ければ半日で解決します。そのスピード感は本当にありがたい」。現場を止めない手厚いサポート体制もPIP-Makerの特長だ。

金融機関、生損保、自治体など大規模組織で導入が広がる

e-ラーニング、営業支援、マニュアル、サイネージ関連のインパクトある資料動画が簡単に作れて、時間の有効活用や理解促進、スキル向上に効果がある。PIP-Makerは企業の動画文化形成に寄与

 加山社長によると、PIP-Makerの顧客は現状、LIXILのような大企業が多いとのこと。

「例えば損害保険会社のように多くの代理店を擁するビジネスモデルでは、LIXILさま同様に商品知識を共有する必要があるので活発に使われています。損保の他にも銀行・証券などの金融機関、生命保険会社、自治体にも採用いただいています」

 大手通信会社は、顧客に料金制度の説明や自己完結できるスマートフォン端末の設定操作に利用している。また、自治体ではさまざまな制度の説明や社会見学に来た子どもたちに公共施設の案内をしたり、観光客にQRコードで多言語ガイドをしたりする用途などに使っているという。

 中堅・中小企業もPIP-Makerの活用を検討すべきだろう。短時間で効率良く作成した動画を「従業員教育や業務効率化、営業支援」に活用すれば、限られた人的リソースで最大限の効果が得られる。

「お客さまに対する説明=コミュニケーションは、その従業員にとっては限られた時間を費やす“工数”ですし、お客さまからは貴重な時間を頂くことになります。お互いのスキマ時間をコミュニケーションに使えれば、双方の生産性向上につながる。そのためのテクノロジーを提供することが当社の役割だと考えます」と加山社長。

 2006年の創業以来“伝達”にフォーカスし続けた4COLORSのPIP-Makerは、今や累計400社以上が採用して10万本を超える動画を現場社員が作成し、研修や営業支援、マニュアルなどに活用している。現場主導でDX推進に寄与する不可欠のツールの一つとなったといえるだろう。

※PIP-Makerの動画紹介はこちら

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