買い物は単なる消費ではなく、人生を豊かにする「投資」
Paidyは、携帯電話番号とメールアドレスのみで決済でき、月内の買い物をまとめて翌月あと払いできる通常の「ペイディ」の他、アプリで本人確認をすると使えるアップグレード版「ペイディプラス」を提供している。「ペイディプラス」では、一度の買い物を分割手数料無料で3回に分けてあと払い可能な「3回あと払い」や、Visaマークのあるお店ならどこでもペイディが利用できる「ペイディカード」など、より便利な機能が利用できる。
ペイディでは、欧米のBNPL同様に消費者に手数料負担は求めず、手数料は全て販売者側が負担している。これでは販売者側が不利になると思いがちだが、「金利手数料を負担しても、販売者にはそれ以上のメリットがもたらされる可能性が高いと考えられます。なぜなら、ECで起こりがちな“カゴ落ち”を減らすことができるからです」。
杉江 陸
代表取締役社長兼CEO
富士銀行(現みずほFG)、アクセンチュアを経て、新生フィナンシャル代表取締役社長、新生銀行常務などを歴任。東京大学卒、コロンビア大学MBAならびに金融工学修士。
気に入った商品を買い物カゴに入れたものの、いざ決済となって「購入」ボタンを押すのをやめてしまう“カゴ落ち”は、全てのEC事業者の悩みの種。購入に至らないのにはさまざまな理由があるが、「カード情報などの支払い方法の登録が面倒」ということに加え、「今払えるお金があるかどうか」「分割にすると余分にお金を払わされるのではないか」という不安がよぎることが、大きな理由の一つだ。
「その点、一括払いだけでなく分割払いも選べ、分割手数料を負担する必要もない『ペイディ』なら、安心して『購入』ボタンを押すことができます。“カゴ落ち”による機会損失が減って、コンバージョン率を高めることができるのです」
一方、消費者にとっては、一括払いで支払額が大きくなることや、分割手数料の負担を気にしなくて済むので、「欲しいもの」や「やりたいこと」を先送りせず、すぐに買うことができる。杉江社長は、「今やりたいことのためのお金を『未来の自分と割り勘できる』のが、『ペイディ』の大きな魅力。単なる『消費』ではなく、時間を買って、より良い人生やライフスタイルを実現するための『投資』なのです」と説明する。