使いやすさとセキュリティーの高さを両立。技術面、管理面の両方で徹底した安全対策を施す
分割手数料負担がかからないことに加え、安全かつスピーディーに支払い手続きができるのがBNPLの特徴だ。
「ペイディ」の場合、ECサイトの決済画面で「ペイディ」を選択し、自身のメールアドレスと携帯電話番号を入力すると、その携帯電話番号宛てにショートメッセージで4桁の認証コードが届く。そのコードをECサイトの決済画面に入力すると、手続きが完了するという流れになる。
認証コードを入力してから手続きが完了するまでの時間は、わずか0.5秒。「ペイディ」決済を選び、認証コードを受信するまでの時間を含めても数秒から数十秒で完了する。実は、このようにメールアドレス、電話番号の確認と、認証コードの入力という「二要素認証」を採用しているのは、「簡単でありながら、しっかりとしたセキュリティーを保つ」というPaidyのこだわりの表れである。
杉江社長は、「近年、オンライン決済や、オンラインコマースを狙ったサイバーセキュリティー攻撃は増加の一途をたどっています。お客さまに安心してご利用いただくためには、サービスとしての利便性を保ちつつも、セキュリティーには万全の配慮をしなければなりません。技術面、管理面の両方で徹底した安全対策を施しています」と説明する。
「アカウントごとの利用状況は、AIを使った監視ツールによって365日24時間、厳格にチェックしています。少しでも危険な動きを感知した場合はタイムアウトの期間を短くするなど、弾力的な運用を行っています」
こうした最新テクノロジーを駆使した万全の監視・防御体制を整えていることに加え、AIだけでは捕捉し切れない脅威の動きも見逃さないため、Paidyは経験豊かなCISO(最高情報セキュリティー責任者)の下、社内にセキュリティーのプロフェッショナルが集まる専門部隊を持ち、人による運用監視も行っている。
AIは攻撃者の過去の行動を分析して異常な動きを検知するが、新しい手口には反応できない場合もある。それを人の力によって補いながら、柔軟かつ万全な監視・防御を行っているのだ。この対応によって、Paidyは脅威を未然に防いでいるという。
「便利かつ安全なオンライン決済」のスタンダードを確立。高い信頼性でEC市場のけん引役に
サイバー犯罪の手口は年々巧妙化している。特に最近は、事業者を装って「あなたのアカウントに問題が発生しました」などといったメールをユーザーに送り付け、アカウントIDやパスワードを詐取したり、マルウエア※に感染させようとしたりするフィッシング詐欺が後を絶たない。
※ユーザーのデバイスに不利益をもたらす悪意のあるプログラムやソフトウエアの総称
杉江社長は、「『ペイディ』もユーザー数の増加とともに知名度が上がり、当社の名をかたったフィッシング詐欺の報告も多くなってきました。サービスのセキュリティーを万全にするだけでなく、詐欺に遭わないようにユーザーの皆さまへの注意喚起にも力を入れるなど、安心してご利用いただけるように努めています」と語る。
急増するオンライン決済やオンラインコマースを狙ったサイバーセキュリティー犯罪は、一つの事業者だけで対処できるものではない。Paidyは国内唯一のBNPLのプロバイダーであり、業界のリーディングカンパニーとして、各事業者と手を携えながら安全安心なオンライン決済のスタンダードを確立していく考えだという。「Paidyはペイパルグループの一員として、セキュリティーの分野で豊富な経験を有するペイパルの知見を活用できるほか、フィッシング対策協議会にも参画しており、他社との情報共有やコラボレーションも積極的に推進しています」。
使いやすさとセキュリティーの高さに加え、「欲しいものが、今すぐ買える」という安心感を兼ね備えた「ペイディ」は、日本のEC市場そのものを活性化させる可能性すら秘めている。杉江社長は最後に、「オンライン市場のけん引役として、販売業者の皆さまと一緒に日本のECを盛り上げていきたい」と語った。