建築設備設計事務所としてスタートし現在は設計者の信頼できるパートナーとして省エネ・環境認証取得や防災関連のコンサルティングなどを手掛ける。自社内にIT部門を持ち、自社開発ソフトで迅速かつ高度な計算を実現しているのが強みでゼネコンや設計事務所からの要望にワンストップで応えている。
小池康仁 代表取締役
設立は1973年。「快適で安心な社会ストックの形成に貢献する」というミッションの下、建築における環境・防災などの総合コンサルティング企業として成長している。現在は、「建築環境分野」「建築防災分野」「IT分野」という3本柱を持ち、自社開発のソフトウエアを駆使しながら、建築設計者のパートナーとして建物の付加価値向上に努めている。
「私たちは3本の柱のそれぞれの分野でスペシャリティーカンパニーであるべく企業体制を構築するとともに、新しい技術への挑戦も行っています」と同社の小池康仁社長は話す。
「建築環境分野」では、建築物省エネ法に関わる適合性判定や届け出支援業務をはじめ、環境認証取得コンサルティング業務を行う。環境認証では、高ランクを取得するためのノウハウを持つ有資格者が審査機関対応をサポート、ゼネコンの設計部や設計事務所など幅広い顧客層にサービスを提供している。
「建築防災分野」では、避難安全検証や防災計画書作成のコンサルティングなどを行う。避難安全検証を適切に行えば、避難関係規定の一部を適用除外することができて、コスト削減や設計の自由度向上につながる。近年は大規模物流倉庫などの需要が増えている。
「IT分野」は、建築・設備関連のパッケージソフトウエアの開発および販売、BIM(※1)ソリューションを提供する。BIM関連では、パートナーであるAutodesk社のBIMソフト「Revit(レビット)」との連携ツールを提供、スクールやBIM導入コンサルなどの利用者支援や、各種の効率化ソフトの提供、顧客のワークフローにフィットする受託開発・共同開発などを行っている。