ベストセラーEV「ID・4」日本で販売開始

 20年に登場したSUVタイプの世界戦略モデルがID・4。欧州、中国、米国で生産し、21年に11万9600台を販売した同社グループの最量販EVだ。そのID・4がこの秋、満を持して日本に上陸した。

「Way to ZERO」を提唱しカーボンニュートラル企業へ。持続可能なモビリティーを実現する電動化・脱炭素戦略と、新型EVID.4 Pro Launch Edition 全長×全幅×全高=4585×1850×1640㎜、SUVタイプのICE車「ティグアン」より全長は65㎜、ホイールベースは95㎜長い。車両重量2140㎏。価格は636万5000円(税込み)

「最先端を好む国、日本が、ID・4の輸出先の中で最も早く導入する国の一つとなっていることをとてもうれしく思います。フォルクスワーゲンは地球温暖化防止に、積極的かつ真摯に取り組んでいます。パリ協定に最初にコミットした自動車メーカーであり、欧州グリーンディール※2も順守します。今後の世代のためにモビリティーを確保する使命があり、持続可能なモビリティーを提供する最も支持されるブランドになることを目指します」。同社e-mobility製品ライン統括ヘッドのゼィルケ・バクシック氏は、横浜で開催されたID・4試乗会に寄せた動画メッセージでそう述べた。

 ID・シリーズのプラットフォーム(車台)はEV専用の「MEB」。最重量物であるバッテリーを前後車軸間の低い位置に搭載し、後輪を駆動する。横浜でのテストドライブでは、後輪駆動車ならではの操舵角の大きさによる取り回しの良さ、低重心と堅牢なボディーがもたらす安心感と優れた乗り心地、そしてモーター駆動ならではの驚異的な静粛性が体感できた。内外装のクオリティーも高い。

 ちなみに日本仕様のバッテリー容量は2種類用意しており、大容量のID.4 Pro Launch Editionの場合、フル充電時の航続距離は561kmとのこと(WLTCモード)。