25人のシフト管理がたった2時間で完了、さらに人件費を可視化

「人件費の可視化とシフト管理の徹底」とはいっても、一体どのように実現したら良いのだろうか。給与支払いを完了する時点で、ようやく人件費を把握する飲食企業は多いが、それでは柔軟なコストマネジメントはできない。その前のシフト作成の段階から人件費を予測し、正確に把握することがシフトの削減につながり、ひいては人件費の削減を実現することになる。

 そこで登場するのが、シフト作成の段階から理想的なシフト管理を実現するサービス。リクルートが提供し、現在、多くの飲食店に導入されている「Airシフト」だ。

 Airシフトは、シフトの収集、シフト表の作成・調整、シフト共有などシフト管理全般を効率化、さらにはシフト機能と連携し、タイムカード・勤怠管理なども自動でやってくれるという優れもの。しかもスタッフ1人当たり月額110円というシンプルかつ低料金な価格体系が魅力のサービスだ。

 Airシフト導入のきっかけや効果について、ダロワイヨジャポン自由が丘本店の小島友里店長はこう語る。

ダロワイヨジャポン 自由が丘本店
小島友里店長

「Airシフトを導入したのは2018年です。当店には製造、ホール、販売のスタッフが計25人います。以前までは希望シフトを紙またはLINEで提出してもらっていました。そして、紙のシフト表に店長が手書きで書き込んでいました。Airシフトになってからは、希望シフトを一括で受け取れるようになり、スタッフも店長も手間が省けてお互いとても楽になりました」

 ダロワイヨは1802年、フランス・パリで創業。1982年に東京・自由が丘に1号店をオープン。日本上陸40周年の2022年時点で、全国に22店舗を構える。彩り豊かな「マカロン」や7層のチョコレートケーキの「オペラ」で知られる。

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 自由が丘本店は、全店舗の中でもスタッフの在籍数が多い。また製造、ホール、販売といった複数の職種が存在する。それら25人分のシフト作りを店長1人が担っているというのだから、作業負荷は非常に大きなものになる。

「当店では半月(15日)ごとにシフト表を作成しています。手書きしていたときは、シフト作成だけで丸1日かかることもありました。しかしAirシフトを使うと、2、3時間でシフト作成が終わります。作成後の変更や調整も簡単ですし、スタッフ1人で充足する時間帯に2人分のシフトを入れてしまうといったミスもなくなりました」(小島店長)

 店舗の要である店長がシフト管理に費やす時間を削減できれば、その分、別の業務に力を注ぐことができる。結果として、店舗運営の生産性向上やサービス向上にもつながっているといえるだろう。