シフト収集から作成・調整までスムーズに

 Airシフトを使ったシフト作成の流れを具体的に説明すると、まずスタッフは専用のスマホアプリ「シフトボード」から希望シフトや休日を提出する。希望シフトの提出時期になると自動でスタッフへのリマインドが送られるので、シフト提出忘れを防止でき、店長が催促する手間もない。

 スタッフから送られてきた希望シフトは自動でシフト表に反映される。紙やメールで送られてきたシフトを転記する手間がないため、転記ミスの防止になる。

 スタッフの希望シフトが集まると、大枠のシフト案が自動で作成される。店長はそのシフト案を見ながら調整するだけ。このときシフト表に、時間帯ごとの必要人数を設定しておけば、スタッフの希望シフトとの過不足を確認しながらシフト調整ができる。また、スタッフごとや日ごとの合計概算人件費が分かるので、人件費を可視化した上で計画性のあるシフト作成と管理が行える。

 シフトボードおよびAirシフトにはチャット機能も付いているので、スタッフへのシフト調整依頼や出勤依頼、スタッフからの欠勤申請などのやりとりもこれ一つで行える。電話やメール、他のメッセンジャーアプリを使い分ける必要がない。

 作成したシフト表は、シフトボードを介して自動でスタッフに共有される。作成したシフト表を印刷し、仕事場へ貼り出すことも可能。また、CSVデータでのダウンロードにも対応している。

「Airシフトの操作は非常に簡単です。ダロワイヨ全店に導入する際も、テスト導入期間や特別なトレーニングもなく、簡単な説明だけですぐに使い始めることができました」とダロワイヨジャポンマーケティング部の市田朋子課長も評価する。

ダロワイヨジャポン マーケティング部
市田朋子課長

前年比約20%の人件費削減。さらに求職者へのアピールにも効果的

 ダロワイヨでは全店から集めたシフト表を本部で集計し、本部が一括して給与計算を行っている。その手間も相当なものだった。

「Airシフト導入前は、紙に記入された全店分のシフト表を集め、給与計算ソフトに手入力で数字を打ち込んでいました。当然、時間がかかりますし、入力ミスも発生していました。Airシフト導入後は転記の作業がなくなり、本部側の業務が大幅に効率化されました」(市田課長)

 シフト管理の効率化は全店での人件費削減にも効果を発揮しているという。

「例えば17時までの勤務と決まっているのに、勤務時間を5分ほど過ぎても気づかずに働いてしまうスタッフがいました。それがAirシフトというサービスが導入され労働管理がされるようになったため、残業を減らすコスト意識が従業員にも芽生え、残業をなくそうと協力してくれたおかげで、時間通りに退勤、細かな残業がなくなりました。たった5分の残業でも、全店舗分ともなれば大きなコストになっていましたから、これを削減できたことはAirシフトの大きなメリットです。自由が丘本店では前年比約20%の人件費削減を達成しましたが、その実現のためにAirシフトの果たした役割は非常に大きかったといえます」(市田課長)

 同社が学生アルバイトを採用する際、多くの学生がすでに「シフトボード」をインストール済みだという。シフトボードは単独でも時給計算やシフト管理に使える無料アプリで、学生の間ではスタンダードなツールとなっている。

 店側がAirシフトを導入し、このシフトボードと連携すれば、アルバイト側の利便性はさらに増す。ダロワイヨに勤務するアルバイトもAirシフトとの連携を、「非常に便利」と好意的に受け止めているそうだ。

「効率的なシステムを導入していることが、安心して働ける店舗というイメージにつながり、人材募集の際のアピール材料にもなります」と小島店長は語る。

 Airシフトを使いこなすことで、ますます店舗運営の効率化が進むダロワイヨ。進化を止めない老舗洋菓子店としてさらに多くのファンを獲得していくことだろう。

●問い合わせ先
株式会社リクルート
「Airシフト」
URL:https://airregi.jp/shift/