介護施設や病院の現場では今、最新のICT技術を駆使した無線型(ワイヤレス)ナースコールへ、そしてスタッフ端末がPHSからスマホへと世代が移り変わろうとしている。LoRa無線とWi-Fi、そしてスマホが作り出すワイヤレスナースコールのシステムは、コスト削減はもちろん、入居者の安心安全やスタッフの負担軽減にも大きく貢献する。

 情報通信技術を軸に、システム事業やソリューション事業、ヘルスケア事業やデジタルサイネージ事業など、多彩な事業を展開するエヌエスティ・グローバリスト。現在、介護福祉機器ベンチャーのiSEED(アイシード)と組み、新世代ワイヤレスナースコールの販売を拡大している。

「配線工事の問題で導入検討の際にコストが課題になることが多く、現場の課題に応えきれないことが多かった」と話すのは、同社ヘルスケア事業部の長島達郎次長だ。LoRa無線という信頼性の高い無線を使ったワイヤレスナースコールを開発製造するiSEEDとタッグを組み、「パルモスマートコール」の販売をスタートさせた。