今回で5回目の開催となる「Tableau FINS Executive寺子屋」は、Tableauのユーザー企業のエグゼクティブに向け、データカルチャー醸成に向けたナレッジを共有していくイベントだ。パレスホテル東京(東京・丸の内)で開催された今回、約20人の金融業界のエグゼクティブに向け、BI(ビジネスインテリジェンス)に特化したインタラクティブなデータ視覚化プラットフォームであるTableauについての実践的な活用法と、この先に開けるBIプラットフォームの未来が示された。

解像度の高いリクエストこそが
データからインサイトを導き出す

 Tableau(タブロー)は、BIに特化したインタラクティブなデータ視覚化ツールであり、企業のデータドリブンな課題解決を支援し、データを最大限活用する分析プラットフォームだ。日本でも活用する企業は年々増加している。Tableauのユーザー企業に対してナレッジを共有し、さらなる活用のヒントを提供するためのミーティングが「Tableau FINS Executive寺子屋」である。

「データカルチャー」醸成へ、エグゼクティブが担う役割とは ——— Tableau活用でデータの裏にあるストーリーを読み解く「Tableau FINS Executive寺子屋」はパレスホテル東京で開催された

 最初にオンライン参加でスピーカーを務めたのは、Tableau ユーザーであるJPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(以下、JPモルガン)にて7年間データアナリティクス業務に従事し、現在はエグゼクティブディレクターを務めるWill Perkins氏(以下、パーキンス氏)だ。14人で構成されるJPモルガンのデータアナリティクスのチームは、同社のTableauユーザー向けコミュニティーも運営。さまざまな地域や部門からの多様なニーズに対して、より高いエクスペリエンスを提供できるよう活動している。

 次ページでは、パーキンス氏がデータカルチャー醸成においてエグゼクティブが果たすべき役割や、データを可視化する上で陥りがちな落とし穴を、事例を交えつつ詳しく解説する。